2012年7月11日水曜日

未来のジャグラーたち

yknさんが前の記事で書かれていたイベント【サーカス・バザール CIRCUS BAZZAR】に参加して参りました。(2012年7月7日(土)~8日(日)埼玉県富士見市にある「富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ」で行われたものですこのイベントは、大道芸と「地産地消」のコンセプトを組み合わせたもので、劇場内がまるでバザール(市場)のように、あちこちで地元の野菜やおいしいお菓子、パンや手作りの雑貨等が売買され、その合間には各所で大道芸人さんたちのわくわくするパフォーマンスが行われるという、何とも愉快な催し物でした。

※富士見市文化会館キラリ☆ふじみ
http://www.kirari-fujimi.com
(今回のイベントは、キラリ☆ふじみの開館10周年、および富士見市の市政40周年を記念した事業、とのことです)

私たちお手伝いの学生は、いくつか小さなお仕事をまかせて頂きつつ、担当の方の「楽しんで、時間を共有してください」というお言葉通り、お客様でもスタッフでもない不思議な立場で、この不思議なイベントを楽しませて頂きました。ほとんどの時間、会場内を回遊しつつ、小さなお客様が大道芸にきゃっきゃと喜んでいるのを微笑ましく眺めておりましたが、中でも、芸人さんがお子さんに教えるジャグリング・ワークショップがとても楽しかったので、まずはそのことについて書きたいと思います。

ワークショップは、7日(土)の13:30~、14:30~の2回と、8日(日)12:40~の1回、計3回行われます。それぞれ芸人さんおひとりにつき、10名強のお子さん方が参加しておられました。年齢層は、幼稚園の年中さんくらいから小学校高学年くらいまで、男女比もバランスよく集まっていたように思います。

「マルチホール」と呼ばれるスタジオにステージと客席を設営し、客席の側に親御さんが座って見守る中、ステージ上でワークショップが始まります。まず、子どもたちを一列に並べ、ご挨拶。続いて、二つある体験のうち、どちらにチャレンジしたいかを、子どもたち自身に選ばせます。一つは、「ジャグリング」と呼ばれる、3つの球をあつかう芸(日本のお手玉に近いものです)、もう一つは「ディアボロ(中国笛)」と呼ばれる、糸を張った二本のスティックで、小鼓のような形をした笛をぶんぶん回すという芸でした。最初の回ではディアボロが、二回目ではジャグリングが、最終回では両方が選ばれていました。

驚いたのは、参加している子どもたちの根気のよさです。45分間のプログラムでは、なかなか技のマスターまではたどり着かないのですが、それでも繰り返し真剣に取り組んでいるさまは、なかなかに感動させられました。一緒に見学していた同期と、大人ではとても気力が持たないという話をして、感心したものです。

ワークショップの最後に、芸人さんが子どもたちに言っていた言葉がとても印象的だったので、記憶の範囲で書き留めておきたいと思います。

「今回時間がなかったので、なかなか成功できなかった子もいるかもしれません。でも、皆さんくらいの年から練習を始めれば、僕なんかよりももっとすごい技ができるようになると思います。この技を使って、世界のサーカスで活躍している日本人はたくさんいます。みなさんの中でも、今日のワークショップをきっかけにして、将来ジャグリングで世界一になる人がいるかもしれません。あるいは、ジャグリングでなくても、何か自分が一生懸命になれることを見つけて、こつこつ努力を続けていってほしいなと思います。」

大道芸のもつ「わくわく感」を五感で感じて、体験して、何か一つでも子どもたちの心の中に残るものがあればいいな、と感じさせるワークショップでした。

(mio.o)

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