2013年7月31日水曜日

美術館にキレた話 ―常呂レポート2―

 美術館や博物館の歴史、社会における機能などを意識するようになってから、日本各地の博物館施設を訪れることを研究と趣味半々のモチベーションで続けています。訪れる博物館の種類としては、文部科学省が行っている社会教育調査(博物館,博物館類似施設)の調査対象である総合博物館、歴史博物館、美術博物館、科学博物館、野外博物館、それから動物園、植物園、水族館、動植物園を主な対象として考えています。ここに公民館や図書館、劇場や文化ホール、ギャラリーや画廊、公園や庭園、科学館、遊園地、テーマパーク、サファリパークなどが含まれるかどうかという問題は非常に微妙かつ巧妙で面白いんですがまあそれは置いといてですね。そのように全国の施設を回っている中でかつて一度だけある美術館にめちゃくちゃ腹が立った経験があり、時々思い出しては再び腹を立てたり反省したり考察したりしている事例がありますのでこの場を借りてみなさんと共有してみたいと思います。もしよければコメントなどいただけるとありがたいです。
 一応実名を出さず某美術館ということにしておきます。2010年の夏、バックパッカーで全国の美術館・博物館を巡る一人旅を敢行し、その行程でその美術館を訪れました。割と最近の開館で、大胆かつ斬新な建築や目玉のひとつである屋外展示作品などで当時そこそこ話題になっていた美術館です。
 イラっときたポイントその1、入口がわかりにくい。
 真夏の炎天下はるばるやってきたバックパッカー(志)はとにかく早くクーラーの効いた涼しい屋内に入りたかったわけですが、斬新な建築に一瞬感嘆の声を上げ写真を数枚撮ってさあ入ろうとしたところ入口がわからない。近年の有名建築家が設計する大型施設にはよくある困った話のひとつですが、デザインやコンセプトを重視しすぎたあまり実用的な設備の機能性が阻害されるというよくある困った話がここでも起こっていました。数分ウロウロしようやく入口を見つけたわけですが、まあわかりにくかったですね。せっかく来たけど入口の入り方がよくわからなくて諦めて帰ってしまう人が少なからず出てもおかしくない現代建築の特徴のひとつに早速気分を害されました。汗ダラダラなのに。
 イラっときたポイントその2、チケット購入の分かりにくさと強制的な荷物預け。
 入口をウィーンと入って左手に受付カウンターがあったので「学生一枚ください」と告げたところこちらは案内カウンターでしてチケット購入はあっちのエレベーターを降りてあっちに曲がってこっちに曲がって3回まわってワンみたいな対応をされイラっときました。ここで買わせろや。さらにこのカウンターでは僕の背負っていたリュックサックを有無を言わさず預かると言ってきました。その旅行中はとにかく時間巻き巻きで各地の館が空いている時間のうちに回れるだけ回ろうという気持ちで回っていましたので荷物もまず預けることなく回っていたしそれで注意されることも皆無でしたが、「作品に当たると困るので」的な理由を言われまあそうかな、確かに展示室が狭かったら危ないよなとその場は(しぶしぶ)納得し荷物を預け展示会場へ向かいました。するとどうでしょう、なんと展示室は日本一といってもいいくらいめっちゃくちゃに広いのです。いくつもある展示室のひとつひとつが小学校の体育館くらいの広さ、とでも言えばわかりやすいでしょうか。とにかく、展示作品に夢中になっていようが少々お客さんで混み合っていようが背中に背負ったリュックサックで背後の展示ケースにぶつかるような距離感では全くないのです。は?これリュック預ける必要ねーじゃん。小さくても頑張ってるほかの館を馬鹿にしてんのか?などなどとイライラがつのりました。
 イラっときたポイントその3、順路がわかりにくい。
 展示室内の順路がわかりにくいのはさほど問題ではないと思います。あえて順路を決めず自由に見てもらう順路設定の仕方があることも十分承知していますから、そんなことでは怒りません。ただ、先ほどの受付カウンターとチケットカウンターが違う階にあるとか、違う階に行くにはめちゃくちゃわかりにくい移動をしなければならないとか、目玉である屋外展示を見に行くにもこれはバックヤードか?と思われるほどごちゃごちゃした迷路のような通路(しかも屋外だからめちゃくちゃ暑い)を通らなければいけないなど、来館者を混乱させる仕掛けが随所に見られイラ立ちました。エレベーターで同乗したご婦人方も「わかりにくいわねえ」などとご不満を述べておられましたし、お年寄りや車椅子の方などにもごちゃごちゃしてわかりにくくひたすら長い移動を強いている建築構造になっていたわけです。
 イラっときたポイントその4、完全なる監視。
 これがこの美術館に最もイラ立ったポイントかもしれません。展示室ってボランティアとか専門業者の人とかがやってる監視スタッフがいますよね。この美術館にも当然いたしまあいること自体は全然問題ないんですがね、その配置がですね、要するに“一切の死角がない監視員の配置”だったんですよ。展示室や廊下のどこにいようと必ずどこかの監視員の視界に入る配置になっているんです。これ、作品管理や防犯上は最も効率的で良いのかもしれませんが、ゆっくりと誰にも邪魔されず作品を鑑賞したいなあと思っている来館者にはめっちゃくちゃストレスなんです。作品と向き合いながら自分のペースで見たいじゃないですか、でもそれを常に誰かに監視されてたらどう感じますか?めちゃくちゃ視線が気になって全然作品鑑賞に集中できないんですよね。昔、こういう形の部屋のどことどこに監視カメラを設置したら最も少ない数で全体を監視できるでしょうかみたいなパズルゲームをやった記憶がありますが、まさにそのゲームの正解みたいな監視員の配置で、全く心安く作品を鑑賞することができませんでした。

 すべての展示を見たあと、イライラがピークに達していた僕はチケットカウンターに用意されていたアンケート用紙をむしるように奪い取り、印刷された小さな文字たちを完全無視し思いの丈を用紙全体にガンガン書きまくって真っ黒にした挙句、最後に「フーコーを読め。全員。」と巨大な文字で書きなぐったアンケート用紙を般若のような顔で回収ボックスにスラムダンクしてきました。

 その監視員の配置を決めたのは監視員をやってる方々その人ではないはずなので監視員の皆さんに罪はないですし、全員がフーコーを読み理解できるわけではないことも分かっています(そもそもパノプティコンの考案者はフーコーじゃなくベンサムだし)。ただ、美術館を訪れてここまで怒りに駆られた経験は初めてだったので、少しでも館側に伝えなくてはととった行動が殴り書きのアンケートだったのでした。
 少し大人気無かったかなと後になって反省することもなくはないですが、熱意のあるアンケート用紙1枚が実は大きな力を持つということもわかってきている今の僕の理解で、僕のとったあの行動が少しでも館運営の改善につながり、イラ立つ来館者をひとりでも減らすことができるなら良かったのでは、と納得することも多いのです。

 初来訪以来その美術館を再び訪れる機会には恵まれていませんが、あれから何か変わったのか、あるいは何も変わっていないのか、次回訪れる際にはじっくりと見極めて来たいと思っています。

 と、いうことを常呂滞在中に博物館網走監獄を見学した時に思い出したのでここに書いてみました。

 常呂レポートその2でした。


 (志)

2013年7月29日月曜日

ロンドンレポート①

資料収集のため、ロンドンへ行ってきたM.Hです。
ロンドンはロイヤル・ベビーの誕生でお祭り騒ぎでしたよ。

ロンドンレポートでは、滞在中の発見、訪問した劇場・文化施設などに関してご報告したいと思います。

 実は2013年は日英交流400周年という、日本とイギリスにとって重要な一年です。遡ること1613年、当時の国王ジェームズ一世と徳川家康・秀忠が書簡のやりとりをし、正式に国交開始となりました。日本ではあまり取り上げられていないようですが、イギリスではこれを記念し、英国の機関や団体をはじめ、著名な歴史学者、ジャーナリスト、文化機関の代表者などのプロフェッショナル、日本の支援者がボランティアベースで協力し、ウェブサイト「Japan 400」という公式サイトが立ち上がり、日本関連のイベントや展示が予定されています。
Japan 400
http://japan400.com/ja/

 そして今週末には、ロンドン市内で「ハイパージャパン」というイベントが開催されています。「ハイパージャパン2013」は日本文化総合イベントで、日本の食や伝統文化、ポップカルチャーなど、様々なジャンルを一堂に集め、年齢性別、興味の対象を問わず、日本に関心のあるすべての人が楽しめるイベントとして、2010年に開催されて以降、毎年4万人以上の人が参加しています。

 オーストラリア出身の芸者「紗幸」のお座敷芸、世界で評価されたパフォーマー集団「白A」によるステージショー、イギリス・リヴァプール出身の落語家公演、寿司アワード、酒エクスペリメント、日本食の屋台、「けん玉」大会、津軽三味線プレーヤー、最新の東京ファッションを参加者が体験できる「東京ファッションストーリー」、アニメやロボットの紹介イベント、ギネスに挑戦する「箸の豆つかみ大会」、着付けや武道、折り紙などのワークショップ、最新ゲームの体験コーナー、参加型の展示やイベント、アトラクションなど、盛りだくさんの内容となっています。

 この中で特に気になったのが、オックスフォード大学で社会人類学の博士号を取得しながら、日本の芸者の世界に惹かれ、厳しい修行を得て2007 年に浅草でデビューした初の西洋人芸者である紗幸さんやイギリス人女性の落語家ダイアン吉日さんなどのアーティストです。落語家のダイアン吉日さんは故・桂枝雀のお茶子を務めたことから落語の世界に入り、桂三枝(現・六代目桂文枝)に学び、日英両方の言語で創作落語および古典落語を口演、今年、国際的活動の功労者を讃える「中曽根康弘賞」(世界平和研究所)を受賞しています。彼女は日英文化の違いなどをテーマにした、ユニークで斬新な落語を披露しロンドンでも話題になっています。このようなアーティストが何をきっかけに日本の文化に惹かれていったのか、どのように日本の文化を捉えているのか、またそれをロンドンという場所でどのように表現しているのか、実際にイベントに参加して、自分の目で見て考えたかったです。つまり、もう少しロンドンにいたかった、、、!

 「ハイパージャパン」でも食に関するイベントが多いようですが、今ロンドンでは新たな「日本食」ブームが起こっていました! 10年程前は、ロンドン市内には日本人駐在員が週末家族と共に行くような、少し高級な日本食店や和菓子店が多くあったのですが、その数年後には日本食レストランは激減し、そのかわりロンドンっ子が気軽に入れるジャパニーズ・レストランが増えました。Yo!Sushi(テンションが高い回転寿司)、Wasabi, Bento, Wagamama (ラーメンのようなもののチェーン店)Itsu, Potsu(お店のコンセプトとしては、ポットでジャパニーズ・フードを!というものらしいです)などが市内にオープンし、またデパートの食品売り場にも、スシやエダマメなどが並び、ロンドンっ子がお箸で日本食、もしくは日本食のようなものを食べている光景をよく目にするようになりました。しかし、それらは日本人が考える「日本食」や「日本の食材」とは程遠いものでした。
 そして、今回ロンドンへ行って感じた事は日本人が食べても「おいしい!日本の食事」と感じることができるお店が増えたということです。その一つがラーメン。今はソーホーを中心に多くのラーメン屋さんがオープンし、実際に行ってみるとお客さんのほとんどが現地の人でした。まさかロンドンで、こんなおいしいラーメンを食べられる日がくるなんて、と感動してしまいました。(先日友人にこの話をしたところ、ニューヨークでも同じような動きがあるようです。)店員さんにお話を伺ったところ、そこでは日本人のスタッフが現地の人と一緒にメニューを開発しているようです。このように、食などの文化発信において、現地の人にも受け入れてもらえる味や共感してもらえる作品を、如何に現地の人を巻き込んで仕掛けるかということが一つの鍵だなと感じました。そして、人の動きと共に文化の受容においても様々なブームが起こり、ロンドンにおける日本の文化が作られていくのだなと思いました。

続きは、ロンドンレポート第二弾で!

M.H

2013年7月24日水曜日

東京大学とは何か ―常呂レポート―

 久方ぶりの投稿となります、(志)です。
 現在、北海道北見市にあります東京大学文学部・大学院人文社会系研究科常呂実習施設での博物館学実習に参加中です。考古学研究室担当の授業なので毎日炎天下で遺跡を掘っている…ということはなく、割と毎日贅沢に観光をしている、ように見えます。傍目には。グループワークとしての企画展準備を行いながら、近隣の博物館施設を見学して回っているという日常です。
 私がここに来ることを決めたのには、主にふたつの理由があります。ひとつはもちろん資格取得のための単位を取得するためです。この実習で成績を残すことができれば、資格のための単位は揃えられることになります。もうひとつの理由は、「東京大学が持っている施設に出来る限り入り込みたい」という考えを持っているためです。
 私は高校卒業以来7年に亘り東京大学を外から見る立場にあり、また高校生時分を含めて東京大学などという高次元の存在とは関わりようもない人間でありました。接点があるとすれば大学でお世話になった先生方の中に東大出身の方々が幾人かいらっしゃったということくらいで、私自身が東京大学の内部の人間になることなど到底考えられませんでした。
 そんな私がなんやかんやで東京大学に学生として侵入することになり今年で2年目になります。入学時から、自分の研究テーマや”文化資源学とはなにか?”という疑問はもちろん常に考え続けてきたわけですが、実は僕の中にはもうひとつ研究テーマがありました。

「東京大学とは何か」

という問題です。
 私が外部から東京大学に入ることになったからということはもちろん、私の長期の研究対象である日本の博物館の歴史の上でも重要な存在感を放ち、かつ勿論日本という国を、特に近代から考えている私にとっては、東京大学という組織は非常に重要な存在であるのです。さらには、以前在籍していた大学が小規模で全体像を比較的つかみやすい組織であったことと対照的に、いつまでたっても東京大学という超巨大な組織体の全容がつかめないという入学以降の実感が、「東京大学の学生でありながら東京大学の全体像がつかめない」という不安定な認識を抱かしめるに十分な材料でありました。私の所属する人文社会系研究科だけでも多くの専攻を持ち、さらには文学部という組織が非常に近い隣人でありながら全く内容が把握できておりません。自分の所属するところだけでも全容把握ができていないのに、この大学には数多くの学部・研究科があり、またキャンパスも複数箇所に散らばり、さらには関連組織も無数に存在するようです。在学生だけで数千人、教員も数百(千?)人、関係者や卒業生も含めると何百万人に上るのでしょうか。この組織の巨大さ、関係者の豊富さこそがこの国を動かしてきた要因なのでしょうが、自分が所属する組織がどのような存在なのか掴みきれないという不安は私にはなかなかクリティカルな「安心」と「理解」の問題なのです。「私にとって」ではない、シンプルな「東京大学とはなにか」という問題が現前してきます。
 おそらくはこれから一生かけて考えていく問題なのでありましょうし、一生かけてもわからないのかもしれません。いち学生としてすこしずつでもやってきたことは、東京大学の持つ組織や施設に可能な限り入り込んで中から観察してみるということでした。総合研究博物館と分館、IMTには学生ボランティアという形で参加していますし、身分証を使って入ることのできる学内の空間には出来る限り忍び込んで偵察をしたりしています。他学部・他研究科で開講されている授業にも無理のない範囲で参加を続けています。わかることもありますし、わからないことも山のようにあります。その「忍び込む」べき対象のひとつが、ここ常呂実習施設なのでありました。
 北海道に存する東京大学の施設が如何なるものであるのかは、札幌生まれの”私にとって”は多少なりともアイデンティティにかかわる問題でもあります。
 実際に常呂にやってきて、本施設の概要や歴史を学ぶことで、少しずつこの場所の存在理由や東京大学文学部という組織の片鱗が見えてきた気がしてはいますが、まだ数日しか経っていない経験で何かがわかったという実感もあまり大きくはありません。

 東京大学とは何か。
 私はいつかこの疑問に小さなひとつの答えを見つけ出すことができるでしょうか。

(志)

2013年7月21日日曜日

夏学期マイルストーン

あっという間に夏学期が終わりましたね。

入学からここまで、ひっそりとOLで終わるかと思っていた人生が変わって
駆け抜けすぎたpugrinです。

さて、頭の整理と、近況報告のために
1年生としての現状を少し共有させていただきます。

<フォーラム>
「食」をテーマにしたい、というところまでM1で固まってきたのですが、
ちびくろサンボのトラのように、ぐるぐるまわって
テーマ決めの核心に近づけずに夏になってしまいました。
「リーダーを決めなさい!」と小林先生に助言いただき、
ようやくリーダーが決定。
わたしです。

輪番制で報告者と書記をする、というやり方のほうが民主的なのでは、という意見もありましたが、
やはり大黒柱というか、リーダー的人物がいないと物事が進まないと実感。
        
 
「リーダー」とは何か?改めて考えさせられたとともに、
人によってはその単語への嫌悪感があるという可能性もわかり、
「リーダー」に代わる単語を模索中です。

わたしとしては、「一番初めに口を開いて無茶を言ってみんなに叩いてもらう役」
と思っております。がんばります。

<合宿>
話し合いを重ねて、太下様からの「食文化創造都市」のご講義をいただき、
地方誌「Cradle」を読み込み、それでも鶴岡の魅力や活力の真髄には近づけず・・・
もう行っていろんな方からお話を伺うしかない!

そんな自分たちのもがいているさまを先輩方にさらけ出し、
やっと「合宿楽しそうになってきた」とコメントをいただけました。

しかし実際どのように鶴岡関係者(市役所、企業、市民・・・)の方からお話を引き出せるか、
まだまだ練らねばなりません。プランの確定まで、もう少々お待ちくださいませ!
(※集合・解散時間はメールにてお伝えしました通りです。)

<原始感覚美術祭>
前回の訪問につき、参加者の感想等を報告書としてまとめて先方へ送付いたしました。
ゼミとしてのかかわり方に対する困惑のほか、
美術祭のあり方、イベントとしてのサービス・インフラ等につき
外から見た辛辣な意見も述べられています。
怒りでも納得でも、先方が新たな気づきを得てくれればと思います。

この21日、22日も訪問の予定でしたが、
残念ながら小林先生の負傷に伴い延期になりました、to be continued...

<高山村>
高山村での発表へ向け、方針を検討し事例を収集中です。

ちょうどカフェにて会議中、そういえばその次の日は渋谷でサロンだ!と思い立ち
いろんな方からお話が聞けるかも、とメンバーを招待したところ、
←松本さん、高田さん、そしてモンゴルへ現地調査に行ってしまうシナさんが来てくれました!


写真奥の男性は、シアターワークショップの伊東社長(文化経済学会会員)です。
これまで100以上もの劇場建設に携わってこられた方で、
サロンの主催の一人でもあり、
お世話になっております。




劇場コンサルタントとしての経験を語っていただき、大いに刺激を受けました。

サロン主催側のわたしとしても、みなさんに楽しんでいただき
また勉強になり、
とてもうれしかったです。
8のつく日に開催しておりますので、またぜひとも。

<そのほか>
わたしは国立西洋美術館でインターンをしており、
夏休みは見学に来る子供たちに、少しばかり作品を説明するガイドになります!
先日模擬トークをやって、「可」なる評価をいただきましたので、
子供たちに美術鑑賞が単なるお勉強ではなくって、楽しめるものだと思ってもらえるよう
精一杯やりたいと思います。
デビューは8月1日!


そして、この夏学期で、授業・インターゼミ・学会・普段の生活を通して
文化資源、研究そのもの、そして自分の研究テーマについての考えが大きく変わりました。
自分や世界の見え方まで変わったような気がしています。
もう少し考えてから、まずはテーマ変更について先生に相談させていただく予定です。
9月には原点での発表も控え、うかうかバタバタしてはいられない状況ですが
じっくり頭を働かせて、この夏も邁進してまいります。

そんな、夏のはじまり。
           
         
 
         
 

2013年7月11日木曜日

コラボとリミテッドエディション

突然ですが、こちらをご覧下さい。

160年前にNYで創業した天然由来成分配合が売りのアポセカリーであるキールズ(Kiehl’s)とアメリカ人アーティスト、ジェフ・クーンズ(Jeff Koons)のコラボです。
クーンズの作品画像をあしらったリミテッドエディション、2010年のホリデーコレクションとして発売され、その純益の100%($200,000を上限として)がICMEC(International Centre for Missing & Exploited Children:行方不明や搾取された子どものための国際センター)の活動のためにクーンズ・ファミリー・インスティチュート(The Koons Family Institute on International Law & Policy)を通じて寄付され、子供達のより安全な毎日を保証するための活動に活かされた、とのこと。

クーンズはイタリアのポルノ女優で国会議員にもなったチチョリーナ(Cicciolina:Ilona Anna Staller)と結婚したものの後に離婚、チチョリーナが息子を連れてアメリカを去ったため親権を巡って長く争ったという経緯があり(クーンズ側はそれを「誘拐(abduction)と表現しています)、それ以来子供達を守る活動を熱心に支援してきました。
キールズも長年、子供を支援するチャリティーをサポートして来たということもあり、このコラボレーションに至った様です。 パッケージに採用された「セレブレーション」シリーズはクーンズの代表作であると同時に、丁度息子の親権を巡って争っていた時期に手がけた作品だそう。

ネオ・ジオの看板作家であったクーンズのキッチュな作品と天然素材志向の調剤薬局の製品の相性がとても良いという風にも見えませんが、アーティストの社会活動面がフューチャーされこの限定商品販売に至っていると言えます。
いずれにせよ有名だしラベルでの見栄えもするから採用し甲斐があるのだと思いますが、キールズユーザーでもないのでその辺のブランドイメージはよくわかりません。


日本では、アーティストの社会的・政治的思想というのはあまり全面的に話題になる事は少ないかもしれないなあとふと思いました、有名なのはオノ・ヨーコくらいでしょうか。
詳しい方、是非教えて頂ければと思います。
(M.O)

2013年7月10日水曜日

合言葉は「13時、金閣寺で」

梅雨明け間近の京都は蒸し暑く、
祇園祭を10日後に控えて四条通りも笛太鼓の稽古に余念が無い。

先週末はそんな京都へ行ってまいりました、pugrinです。

わたしは月1で読書会なるサークル活動(?)をやっておりまして
今月で1年続けていた記念として
三島由紀夫の「金閣寺」を読んで金閣寺へ行く、
夢枕獏原作・岡崎玲子「陰陽師」を読んで平安の空気を感じるという
あまりにベタな聖地巡礼ツアーを敢行したのでございました。

ということで先月の読書会の解散の時にタイトルのとおり、
「7月の読書会は6日13時、金閣寺で」
と口に出してめいめい盛り上がっていたのでした。

6日早朝に京都に降り立って、全員との待ち合わせの前に向かったのは
行ったことのなかった宇治の平等院。
あの10円玉の、あの教科書の、と年甲斐もなくワクワクして進んでいったところ、

去年の秋から来年の春までばっちり改修中でした。
屋根の吹き替えと彩色とのこと、全面カバーに覆われた
かえって珍しい鳳凰堂。

よーくみると、屋根の瓦が全部取っ払われて、向こうの空が見えていました。
残念というより、断然貴重!

しかも付属のミュージアム「鳳翔館」では
てっぺんにあった鳳凰が下されて展示されていたので、
本来まったく手の届かないところにあるはずの鳳凰が近くで見られて興奮。
近くで見ると一本一本の羽は刀のように鋭く、
力強く気高く美しいフォルムに圧倒されました。

そのあと世界遺産宇治上神社にもいきましたがこちらも改修中。
つまりまた来春来よう、と思いました。

そんな宇治を後に金閣寺へ向かったのがすでに12時20分、
目の前で電車を逃し、混雑するバスで遠回りをし、
到着したのは13時どころでなく14時だったのですが
待っていてくれました。金閣寺と残りの読書会メンバー。

速水御舟の表紙と本物の金閣寺を並べると
今にも火をつけようとしているように見えますね。

そして全員で移動して平安神宮へ。

木下先生・コールドレイク先生の授業でいろいろと聞いていたので
これは平安時代じゃないんだよなー、明治で伊藤忠太で、博覧会・・・
と感慨深く眺めていましたが
読書会メンバーは
「えっ平安時代じゃないの!しかもここがほんとにその場所ってわけでもないの!」
と大ショック。
しかし映画版「陰陽師」はここで撮影したものだったので、
ひとしきりバトルシーンを思い出し、陰陽師ごっこをしました(それはわたしひとり・・・)。



夜はもちろんお酒を飲みながら「金閣寺」「陰陽師」の感想に花を咲かせ、
そこから酔いに任せて日本の美意識とは、日本とは、などと大きな話にまで発展。
趣味の集まりとはいえ、非常に白熱した話ができました。

さて、今回食べたもので素敵だったものは
「西利」のつけもの寿司でした。
http://www.nishiri.co.jp/
暑い中だったのでさっぱりしたつけものが最高。
味も彩りもバラエティ豊かで、お花のよう。

楽しかったね、行けてよかったね、と言って帰りました。

来月は「サロメ」を読む予定です。

日々課題やプロジェクトで忙しくはありますが、
今更一人じゃ読めない古典を読んだり、
他人のおススメや感想を共有する機会が持てる読書会は私にとって大事なものです。

もしご興味がおありの方があれば、是非わたしまで。

文化経済学会研究大会雑感

1週間ほど遅ればせながら・・・文化経済学会にて発表してきました。

開催校スタッフで発表もして大変でしょうと、いろんな方にお声かけいただきました。
それはそうなんですが、
私に限って言えば今回は、
自分は仕切り仕事担当ではなく仕切られて動くだけでしたし、
人手不足にも関わらず発表のある2日目は仕事を外していただけたので、
スタッフ仕事で大変ということはあんまりなかったです。

私の場合はむしろ体調管理の方がなあ…。。。
 
発表しないゼミ生のみなさんはスタッフ仕事にフル稼働でした、おつかれさま&多謝です。
 
研究内容に関していただいた数々のご指摘、ご助言については、 
今後の研究に活かして、今後の論文の中で考えてこたえて行きたいと思います。
 
準備は大変ではありますが、学会は楽しいですね。

今回嬉しかった学会の思い出↓
 
スタッフ現場監督のB.SさんとMubeさんが、
スタッフ控室に掲示した力作タイムテーブルの下に、
発表するゼミ生の名前と題目も貼り出してくれました。

これはうれしかったですねえ。
応援してくれる気持ちに応えなきゃ!と元気をもらいました。

mihousagi_n

2013年7月6日土曜日

初めてのこと

この1週間で私は2つの「初めて」を経験してきました。

ひとつめは、初めて学会に参加したということです。お手伝いとして、ですが。
もう他の方もたくさん書いていらっしゃいますね。

とにかく初めての学会は、とても刺激的なものでした。
とりわけ私が担当した分科会では、研究者というより実務者の方の方が多かったのかもしれません。
みなさんとっても情熱的だったのが印象に残っています。
そのために質疑応答が盛り上がってしまって、最後の発表の方の時間が十分でなくなってしまったこともありました。
これは、私たちがマネジメントする側のミスでもあるのですが、学び初めである私にはとっても興味深いお話でもあり、「時間です」とは言い難いものでもありました。
しかしながら、学会を円滑に進めるためには、心を鬼にする必要があるということ、またそのようにして学会などを支えている人たちがいることを知ることができ、とても貴重な機会となりました。

ふたつめは、昨日初めて韓国の演劇を小劇場で観て参りました。
ゼミの先輩にチケットをいただき観に行くことができましたが、スタンドプレイも小劇場も、また韓国の演劇も初めてでした。
今まで映画ばかり観ていた私にとっては、その場でライブで演じているということがとっても新鮮であり、またこんなにも面白いものなのかという驚きでいっぱいです。
内容を語るには私はあまりにも無知な気がするので、お時間の許す方はぜひ足を運んでみてください!
と言っても、明日が最終日ですので、お気をつけ下さいませ。
あ、まだタイトルすら書いておりませんでした。
「そうじゃないのに」という公演です。詳細は以下をご参照ください。

私は今まで自分の世界を飛び出して、いろいろな世界を見て行くことをあまりしてこなかったように感じます。

けれども実際面白いことは世の中にわんさか溢れていて、いろんなことに触れながら自分の世界を広げていきたいなぁと、この研究室に入ってより感じるようになりました。

(tantaka)

2013年7月5日金曜日

文化経済学会のお手伝いを終えて

 先週末29日・30日は文化経済学会があり、小林ゼミ生は運営のお手伝いを行いました。
一週間前なのでやや新鮮味に欠けますが、学会お手伝いの感想などを書きたいと思います。

 文化経済学会は文化政策系やアートマネジメント系の話題が多いのかしらと思ったのですが、伝統文化や芸能に関する分科会もあり、非常に幅広いテーマを扱っているのだなと驚きました。
(初日に担当した分科会では数式の使用が多く、数学の講義を受けているような気分になりました。)

 分科会のお手伝いをする中で、伝統芸能に関する発表を拝聴することができ、歌舞伎について研究をしている私にとっても大変有意義な機会となりました。その中でも、伝統芸能を継承すべきだという議論において、そもそも伝統芸能という概念は何か、伝統芸能という概念で括ってしまうことで、どのような問題があるのだろうか、という議論が印象的でした。議論の中では、宝塚やジャニーズなども伝統になるのでは、という意見もあり、改めて「伝統芸能」の多義性を感じるとともに、身の回りの「言葉」にもっと敏感にならねばと感じました。

 その他にも、地域の伝統的な食文化をを地域活性化に繋げている事例など、現在小林ゼミで行っているプロジェクトにも適用できるお話が多く、大変勉強になりました。伝統という切り口から社会と文化の関わり方を考える、とてもよい機会であったと思います。

 また発表者の方々が、分科会終了後も教室に残って議論を交わしている様子が印象的で、こうした交流を通して新たな刺激や視点を得て、研究成果を磨いていくのだなと感じました。私もこのゼミメンバーと共に研究できること、自分が置かれている環境が恵まれていることに感謝して、来年春の卒業までしっかり自分の研究と向き合っていきたいと思います。

 そして、学会終了後に片付けを行っていた際、当日の運営体制をまとめていた同期の「みんなが自主的に動いて、支えてくれたから助かった。本当に感謝の気持ちでいっぱい。」という一言が心に沁みました。感謝の気持ちが原動力になるということ、そして裏方として研究者の方々をお迎えし、気持ちよく発表できる舞台をつくるということの大切さを学ぶことができた2日間でした。

(M.H)

文化経済学会雑感


6/29-30に東京大学で開催された文化経済学会のお手伝いをさせて頂きました。
私は主に分科会の担当だったので、4部屋×3回あった内の3つの分科会会場整備をしながら発表を拝聴する事が出来ました。それぞれのご発表で学ぶ事が多かったのですが、全部を書いていると長くなってしまうので、今回は全体の印象を一言ずつ。(全分科会は文化経済学会HPをご参照下さい)
分科会1ーB)政策と評価
文化という単一的評価が難しいものを対象とする政策を評価するための素地について考えさせられたと共に、その政策を評価し提言した際に、それをどのように反映させていくかまでを一連として考えていくことの必要性を感じました。
2ーB)文化支援をとりまく制度
我らがmihousagi_nさんの発表を拝聴しました。法体系や概念など理論的な主題を扱った発表と、現場での実践例をベースにした発表が同じところで行われましたが、改めて「文化」という言葉の射程の広さを見ました。
3ーB)アートプロジェクト
先の二つよりも具体的な分科会テーマだったこと、また発表者が他の部屋より少なかったので余剰時間があったことから、発表後の議論が盛り上がりました。特に谷口先生と吉本先生・熊倉先生のアートプロジェクトの沿革に対する理解についてのご発表とご指摘は参考になりました。

また、初日の会長講演・基調講演・シンポジウムと続いた中で、主にシンポジウムを重点的に聞く事が出来ました。 
キムさんのご発表は現状と課題が非常に整理されており、我らがbangulさんの完璧な通訳と相まってソウル文化財団と行政の関係への理解が深まりました。金代さんが福武財団の芸術文化支援方針を明快に述べて下さった後、様々なデータをご提示下さった樋口さんのご発表によりアートNPOによる現場での活動の実態と困難が浮き彫りになりました。吉田さんから公の立場からの支援についての説明があり、最後に太下さんが全体をまとめつつ、東京・大阪・沖縄を舞台に展開されているアーツ・カウンシル構想とその実施についてご解説頂きました。
時間が限られていたため、パネリストの方々、フロアを巻き込んだ活発なディスカッションには至りませんでしたが、おそらく皆様におかれましては懇親会にて議論を深められた事と存じます。私たちお手伝いの学生は残念ながら懇親会には伺えませんでしたが、少なくとも何名かの方々の発表を拝聴する事が出来、様々な刺激や示唆を受けました。
より一層熱心に研究に取り組まねば。

余談。
怒濤の文化経済学会に通った後、美術史学の先生の講義を拝聴する機会が後日あったのですが、「あちらの畑」の方が「こちらの畑」の領域により近い「芸術の社会・経済的(かつ非間接、非中・長期的)効用」を話そうとすると、この言い方には多分に語弊があるかもしれませんが、誤解を恐れずに言えば、なんだか「薄い」印象を受けました。
「あちらの畑」の方たちの大半にとっては本来そう言った事は発表主題ではない訳で、例えば「こういう企画をサポートすれば企業のイメージアップに繋がりますよー」といった事はある意味方便というかサービストークというか、そういったものでしか無かったのだと思います。
その授業は学際的なプログラムだったので、半分くらいは工学系の方が居たのではと推察しますが、果たしてその方たちにはあの薄めな説明がどのように映ったのだろう?という疑問が湧きました。私自身は先生やその研究室の方々が行っているプログラムに興味津々だったのですが、イマイチ周りの理系の方の反応が薄かった気がしたので。
講義後、より芸術的豊かさの側面について先生と一言二言言葉を交わす機会があったのですが、その時の方が先生も活き活きなさっていた様にも見えたのは、私の気のせいではないと思います。。。
(M.O)

2013年7月3日水曜日

Witamy w Shizuoka!

皆さま、文化経済学会お疲れ様でした。私は分科会をお手伝いさせていただきました。
普段は翻訳論や海外文学を話し合うので、政策・現場実践・思想史などの面から芸術を論じる発表は刺激的でした。また、この分野の研究は対象が現在進行形になることも多いので大変だなと感じておりました。ただ(スタッフなので持ち場を離れるのはそもそも不可能ですが)、拝聴したい発表が各会場に分散して残念とは思いました(現代文芸論だと「アメリカ文学」「中東欧文学」というようなカテゴライズなので分散は稀です)。

話題変更。6月の22,23日に静岡芸術劇場の世界演劇祭に行ってきました。一番のお目当てはポーランド・ヴロツワフ劇場の『母よ、父なる国に生きる母よ』でした。原題は"Utwór o Matce i Ojczyźnie"(母なるものと父国なるものについての作品)。日本語で「故郷」「祖国」「母国」と様々な表現ができる言葉にあたるポーランド語は「父」(ojciec)から派生したojczyznaしかないそうです。
この題が示すように、父国ポーランドの歴史に翻弄される母娘の物語でした。

その公演が終わった後、夜の『神の霧』『黄金の馬車』の会場となる舞台芸術公園へ移動(バスに揺られて十五分)。そこは劇場専用のお茶畑がある、気持ちのいい場所でした。
 なお『黄金の馬車』開演前・終演後(22時ごろ)は舞台芸術公園のカフェにて役者・観客合わせた交流会。上写真(?)のお茶が振る舞われ、屋台も出店し、子どもたちが作ったカラフルなオブジェが並ぶカフェで過ごす賑やかな夜になりました。

翌日は静岡駅の周辺散策からスタート。浅間神社へ行く途中の商店街に珍しいものがちらほら。


浅間神社と賤機山古墳を見た後、静岡市美術館へ。この美術館は駅前ビルの三階ですが、ビル一・二階の本屋には今回の演劇祭にまつわるコーナーがありました。
ちなみにこの日は富士山が世界文化遺産になった日でしたので、駅構内にはこんなものが。
一通り静岡のお目当てを巡った後、再び『母よ~』を観劇(現地スタッフのアフタートーク付)。

ここで一つ問題が発生。終演後、帰りのバスまでの約4時間を過ごせる場所が劇場周辺にはほとんどなかったのです。劇場の最寄駅は(静岡駅から一駅3分の)東静岡、商業施設の多くは静岡に集中しています。 目星をつけていたコメダ珈琲店は満員、おそらくここの人は普段このカフェしか選択肢がないのかなと思いました(後日駅の反対側に大型ショッピングモールができたばかりだと聞きましたが、劇場周辺で案内板などは見かけませんでした。また情報を下さった人によるとあまり長居できる場所ではなかったとのこと)。
せっかくいい劇場があるからこそ、公演前後の時間も有意義に過ごしたい。車なしでは生活できない地域においてはこのあたりが課題に思えました。


(N.N.)

追記;なお、タイトルはポーランド語で「静岡へようこそ」(のつもり)です。何故かと言えば、名詞も容赦なく変化するポーランド語文法においては"w"の後は前置格なのですが、Shizuoka という名詞はどうすればいいのか?東京や京都ほど世界的に有名な地名でもなく、変化して元の地名が分からなくなるのも本末転倒なので無変化にしてみました。

2013年7月1日月曜日

おいでよ、学会弁当の森

先週土日、29日・30日は文化経済学会で、
小林ゼミ生は総出で運営のお手伝いをいたしました。

わたくしpugrinは、主にお弁当担当として、
理事会・パネリストおよびスタッフの昼食を選定・注文・セッティングする役割でした。

改めましてお品書きを紹介。

29日理事会・パネリスト用:ゆしま扇「夏ちらし」998円
http://ohgi.co.jp/wp314a/item/3436.html
29日スタッフ用:同じく ゆしま扇「お好み弁当」788円
http://ohgi.co.jp/wp314a/category/item/price/800

30日スタッフ用:懐石青山「震災復興弁当 きぼう」820円
(炊き込みご飯に天ぷら・卵焼き・焼売・焼き魚・煮物)
http://www.kaiseki-aoyama.jp/
※販売期間がちょうど過ぎてしまったのか、商品ページがなくなっておりました;;


彩りよく、昼からも元気が出そうな内容で、あまり脂っこくなく・・・など、
お値段含めいろいろとポイントはありましたが、
思案の結果今回は上記3点を選びました。

いかがでしたでしょうか?

お昼の後みなさんから「おいしかった!」と感想をいただけて、
わたしは選んだだけで作ったわけではないのですが、
お弁当担当をやってよかったなあと思いました。
皆さんの午前の楽しみ・午後の活力源になったなら幸いです。

やはり体力も精神力も使う学会では、
お昼に何を食べるかは大事だと実感しました。

そのほか受付、設営などのお手伝いをいたしましたが、
思いもかけず学部時代の恩師や同級生、
今お手伝いをしている渋谷の事務所関係の皆様にお会いできうれしかったですし、
たくさんの方が文化経済学会に関わり、
日々研究・実践していらっしゃることがわかり、大いに刺激を受けました。

次回の出番は11月の文化政策学会、
今度のお弁当のあても実はリサーチしております。。。
わたしがお弁当係になるかはわかりませんが、
今回の経験を糧に秋もぜひ頑張ろうと思います!^^