2013年7月10日水曜日

合言葉は「13時、金閣寺で」

梅雨明け間近の京都は蒸し暑く、
祇園祭を10日後に控えて四条通りも笛太鼓の稽古に余念が無い。

先週末はそんな京都へ行ってまいりました、pugrinです。

わたしは月1で読書会なるサークル活動(?)をやっておりまして
今月で1年続けていた記念として
三島由紀夫の「金閣寺」を読んで金閣寺へ行く、
夢枕獏原作・岡崎玲子「陰陽師」を読んで平安の空気を感じるという
あまりにベタな聖地巡礼ツアーを敢行したのでございました。

ということで先月の読書会の解散の時にタイトルのとおり、
「7月の読書会は6日13時、金閣寺で」
と口に出してめいめい盛り上がっていたのでした。

6日早朝に京都に降り立って、全員との待ち合わせの前に向かったのは
行ったことのなかった宇治の平等院。
あの10円玉の、あの教科書の、と年甲斐もなくワクワクして進んでいったところ、

去年の秋から来年の春までばっちり改修中でした。
屋根の吹き替えと彩色とのこと、全面カバーに覆われた
かえって珍しい鳳凰堂。

よーくみると、屋根の瓦が全部取っ払われて、向こうの空が見えていました。
残念というより、断然貴重!

しかも付属のミュージアム「鳳翔館」では
てっぺんにあった鳳凰が下されて展示されていたので、
本来まったく手の届かないところにあるはずの鳳凰が近くで見られて興奮。
近くで見ると一本一本の羽は刀のように鋭く、
力強く気高く美しいフォルムに圧倒されました。

そのあと世界遺産宇治上神社にもいきましたがこちらも改修中。
つまりまた来春来よう、と思いました。

そんな宇治を後に金閣寺へ向かったのがすでに12時20分、
目の前で電車を逃し、混雑するバスで遠回りをし、
到着したのは13時どころでなく14時だったのですが
待っていてくれました。金閣寺と残りの読書会メンバー。

速水御舟の表紙と本物の金閣寺を並べると
今にも火をつけようとしているように見えますね。

そして全員で移動して平安神宮へ。

木下先生・コールドレイク先生の授業でいろいろと聞いていたので
これは平安時代じゃないんだよなー、明治で伊藤忠太で、博覧会・・・
と感慨深く眺めていましたが
読書会メンバーは
「えっ平安時代じゃないの!しかもここがほんとにその場所ってわけでもないの!」
と大ショック。
しかし映画版「陰陽師」はここで撮影したものだったので、
ひとしきりバトルシーンを思い出し、陰陽師ごっこをしました(それはわたしひとり・・・)。



夜はもちろんお酒を飲みながら「金閣寺」「陰陽師」の感想に花を咲かせ、
そこから酔いに任せて日本の美意識とは、日本とは、などと大きな話にまで発展。
趣味の集まりとはいえ、非常に白熱した話ができました。

さて、今回食べたもので素敵だったものは
「西利」のつけもの寿司でした。
http://www.nishiri.co.jp/
暑い中だったのでさっぱりしたつけものが最高。
味も彩りもバラエティ豊かで、お花のよう。

楽しかったね、行けてよかったね、と言って帰りました。

来月は「サロメ」を読む予定です。

日々課題やプロジェクトで忙しくはありますが、
今更一人じゃ読めない古典を読んだり、
他人のおススメや感想を共有する機会が持てる読書会は私にとって大事なものです。

もしご興味がおありの方があれば、是非わたしまで。

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