2012年5月23日水曜日

日経新聞の記事

直接劇場法関係の話題ではありませんが、2012年5月19日(土)の日本経済新聞の文化欄に「独歌劇場、地域密着に光:市民意識し『町の顔』を磨く」という記事が載っています。
ドイツの都市には、教会や学校や病院と一緒に、劇場が必ずあるということがいわれて、日本でも地域に文化ホールが建設されてきました。そのドイツにおいても、自治体の財政難で劇場運営に苦しい状況になっています。書き手の江藤光紀さんも「小さな地方都市にも必ず劇場があり、舞台を通じて人々が触れあう場を大切にする姿勢に学ぶところが多い」と書いていますが、まったく同感です。地域の社交の場(私はカフェ同様、公論形成の場だと思っていますが)として機能している状況は、あまり日本では見られないものです。
劇場や文化ホールの価値はなかなか社会の中で目に見えて理解されていないようではありますが、やはり活用の仕方にかかっていると思いますし、活用の方法は一様ではないと思います。今回の劇場法は人材育成を目的としているとのことですが、どのような人材育成なのでしょうか。作品を作る人なのか、劇場を運営していく人なのか、それとも観客なのか。
(M.K)

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