2012年5月15日火曜日

地域・アート事業・文化政策:最初の情報収集

地域でアート事業や文化政策に関わる仕事をすることになったとき…

たとえば、
・新しくその町の文化施設の職員になった
・巡回公演で訪れたまちで市民参加ワークショップをやることになった
・縁あってその町でアートプロジェクトを企画することになった
・公務員生活○年目にして、新たに文化行政担当部署に配属になった
・その町の文化活動を研究対象に論文を書くことになった

こういうとき、まず、その地域について、どんな情報が必要でしょうか?
ケースバイケースで関心も様々だと思いますが、
自分だったら最初の情報収集ではこんなことを調べるな、という方法を
以下、いくつか挙げてみます。

最初の情報収集なので、インターネットベースで誰でもできるものを紹介しますね。

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●まず、自治体のホームページに行く
・人口・面積・地図を確認する
↑地図では特に、鉄道と幹線道路、地形、官庁街や繁華街の位置などから、
どの辺が人が集まる地域の中心エリアか、あたりをつけてみます。
・その町への主要交通手段を確認する
↑近くの都市からの交通手段と所要時間もみてみます。
・そのほか、ホームページに掲載されている
「概要」「紹介」「観光案内」「歴史」といったカテゴリもチェックする
↑ネットサーフィンしながら気になったキーワードを拾って検索すると、
さらに詳しい情報を得ることができます。
<キーワードの例>
文化施設やミュージアムの名前、イベントの名前、名産品、文化財、などの固有名詞
↑自治体HP内検索と通常の検索、それぞれやってみると面白いです。
・公立の文化施設やミュージアムの活動をチェックする
↑独自のホームページにリンクが貼ってあることも多いです。
・市町村合併の歴史を確認する
↑合併前の自治体のウェブサイトが別途アーカイブで残してある場合もあります。

●自治体ホームページでさらに詳しい情報がほしいとき
・「市勢要覧」「統計要覧」「市税概要」も見てみます。
↑産業、人口分布、税収などがわかります。 
・行政とかかわる場合は、「例規集」を開いて、文化や芸術に関する条例がないかも調べてみます。
・ある程度雰囲気がつかめてから、漏れがないか確認するために、自治体ウェブサイト内検索で
「文化」とか「アート」とか、キーワードを入れて検索します。
↑最初からいきなりこれをやると情報が多くて結構大変なので要注意です。
・自治体のホームページ以外に、ウィキペディアも最初のきっかけには便利です。
(ただし、掲載されている情報の出典を確認してから使います)

●最近のニュースをみてみる
・yahoo!ニュースなどのニュースポータルサイトで、町の名前を入れて記事を検索してみます。
↑ニュースの内容に加えて、ニュース提供元もチェックして、なるべく地元のメディアを探します。
・新聞社のウェブサイトで、町の名前を入れて記事を検索してみます。
↑地元新聞社のウェブサイトで検索すると、より細かい情報が出ていたりします。
・可能なら図書館等で使える検索サービスで数年分まとめて検索してみると、かなり雰囲気がつかめます。
↑量が多くてたいへんな時は、見出しを流し読むだけでも参考になります。
気になるものはもちろん中身もチェックします。

●画像検索・動画検索をしてみる
・google画像やYouTubeで、自治体名を入れて検索します。
↑検索の精度は荒いですが、風景、街並み、名産品など、
「山が多い」「雪深い」など、ざっくり雰囲気をつかむことができます。

●検索のコツ
・google,yahoo,bing・・・検索サイトを変えて検索すると、違う情報に出会えることがあります。
・「○○市」「▽▽町」など、市区町村までつけて検索します。
(でないと、「銀座」とか「中町」とか、全国各地からヒットして大変です)
・上記の調査の過程で、その地域の情報を発信している個人ブロガーがいたら要チェックです。

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・・・以上、はじめての数時間でできる情報収集の方法をピックアップしてみました。
もちろんこれだけがすべてではないので、ほかの方法をご存知の方は教えてください。
なお、あくまでネット経由の間接的な情報<現地の生の情報であることはお忘れなく!

(mihousagi_n)

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