2012年5月28日月曜日

もうすぐ「ふじのくに⇔せかい演劇祭2012」―静岡県舞台芸術センター

もうすぐ「ふじのくに⇔せかい演劇祭2012」。静岡県舞台芸術センター(Shizuoka Performing Arts Center : SPAC http://www.spac.or.jp/)から、”「東京―静岡」劇場直行往復バス6/2(土)、6/10(日)の増発決定”というメールニュースがこの週末に届きました。

専用の劇場や稽古場を拠点に、芸術監督のもとで俳優、舞台技術・制作スタッフが活動する公立文化事業集団SPACについてはゼミや授業でもたびたびとりあげられてきましたが、演劇祭は実際にこの劇場に足を運ぶよいチャンス。劇場を地域内外に開くことを強く意識していつも手まねきしてくれるSPACは、未知の世界につながる扉のような存在だと思います。

3月に東京で行われた演劇祭記者発表では、芸術監督の宮城聰さんが、昨年の震災を経た実感を「これまでは、演劇・劇場のイベントっぽさや日常の裂け目のようなものというイメージが注目されてきた。しかし、日常の裂け目が災害で現れると、逆に常にコミュニティの中にあるアーティストの家のような劇場があること、みなが忘れているときにも劇場が存在していることの重要性を感じるようになった。」と語られました。

そして演劇祭について、「国旗を背負った国どうしの交流ではなく、人の交流が国際交流だと思う。(劇場という)変わり者の住む家に世界から友人たちが訪ねてくる」とも。

地域のなかにある開かれた芸術の「家」、さらにそれが世界とつながる演劇祭は、先週のゼミで言及された「議論の場をつくる」ことを想起させます。

一緒に行きませんか。

(ykn)

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