2013年5月26日日曜日

インターゼミの感想の代わりに。

インターゼミのお話、興味深く読んでいます。
私は他のイベントとバッティングしてしまい、残念ながら参加できなかったのですが、
来年参加すると思うので、みなさんのお話だけが私の頼りなのです。

というのも、私はその日、一度はお話を伺ってみたかったある方のオープンレクチャーに参加していました。
東京都美術館と東京藝術大学の連携事業「とびらプロジェクト」の一環として2週にわたって開講されたレクチャーで、「アート・コミュニティの形成—廃材/ものづくり/コミュニティ」がテーマとして取り上げられました。
1回目の5月12日ももちろん楽しく参加しましたが、私がもっとも楽しみにしていたのは2回目の5月19日の回でした。
レクチャラーは、株式会社studio-Lの代表の山崎亮さんです。
「地域の課題を地域に住む人たちが解決するためのコミュニティデザインに携わる」とご自身のHPなどでおっしゃている通り、様々な事例をレクチャーではお話しくださいました。(山崎さんは、これを「事例紹介」などと言わず「話題提供」とおっしゃっていました)
お話しくださった6つのプロジェクトすべてがとても魅力的で面白いものでしたが、ここでは伝えられそうにないですし、studio-LのHPをどうぞご覧になってください。

ここで書きたいのは私が感じたことです。
現在すでにあるモノの再利用(リユース)によってコミュニティデザインを行うことを「遠回りしない幸福論」とおっしゃっていたことが強く記憶に残っています。
その場にあるモノを通じて何かしらのきっかけを生むことで、人と人・モノがつながり、新たなコミュニティが誕生したり、既存のコミュニティがパワーアップしていくことで、住む人たち自身の手によってまちが元気になり、人はよりしあわせになるということだと、私は解釈しています。
しかしそうやって人がしあわせになるためには、時間が必要です。
山崎さんもこの活動を初めて10年も経っていないため、何が成功かはわからないとおっしゃっていました。
少なくとも、何らかの仕組みを作り、それをまちに根付かせることまでがコミュニティ・デザインの仕事であるとのことです。

私も、これから地域の活性化/再活性化に携わっていきたいと考えています。
そのとき山崎さんのお話はとても参考になるように思います。
当然のことながら、ある事例がそのまま転用できる訳ではありません。
地域のことを知り、住んでいる人たちの視点、外からの視点を両方持ちながら、
地域のことを考えられるようになりたいです。

インターゼミに参加できなかったことは残念でしたが、
とっても貴重なお話を聞くことができました。
何らかの形で活かしていくことができたらと思います。

【参考】
とびらプロジェクトHP:http://tobira-project.info/
studio-L HP:http://www.studio-l.org/

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