2013年5月20日月曜日

動画配信という街おこしにおける手段


先日偶然つけていたテレビを見ていて、心打たれ目を離せなくなった映像をご紹介したいと思います。




これはグランドラピッズという街のイメージアップビデオです。
グランドラピッズは、アメリカ合衆国中西部のミシガン州にあり、州都であるデトロイトに次ぐ規模を持った古くから栄えた街でもあります。
その街から2011年5月に生まれたのが、上記のミュージックビデオ"The Grand Rapids LipDub"です。
このリップダブとは、音楽に合わせて口パクをしながら映像を撮影したビデオのことで、2006年頃に生まれた言葉だと言われています。

さて、このミュージックビデオでは、Don McLeanの"American Pie"という曲に合わせて、5000人もの一般市民がリップシンキングをしながらパフォーマンスを披露している姿を、グランドラピッズのダウンタウンを背景にワンカットで撮ったものです。

そもそも、このミュージックビデオを撮るきっかけになったのは、ニューズウィーク誌の「アメリカの死にゆく都市ベスト10」という記事で、グランドラピッズは第10位に選ばれてしまったことでした。
地元の人たちはそんな記事に対して反発し、FacebookTwitterなどを通じて様々な意見を出し合い、地元を盛り上げようと必死になりました。
そんなときに出たアイディアのひとつが、グランドラピッズの素晴らしさを伝えるリップダブ・ビデオを作ろう!」というものだったのです。
3ヶ月にも及ぶ準備を経て制作されたこのミュージックビデオは、地元のローカルテレビ曲や映像プロダクション、警察署や消防署、地元の企業など様々な人たちが協力し参加したそうです。
制作費も地元の企業などから寄せられ、40,000ドルの予算が集まったと言います。

映像からは、街の人たちの気持ちが痛いほどに伝わってきます。
テレビで流れたのは映像の一部だったにも拘らず、私は感動して涙してしまいました。
街を誇りに思い、その魅力を伝えようと一致団結して撮影に取り組んでいる人たちの姿を見て、心に熱いものがこみ上げてくるはずです!
みなさんもぜひご覧になってみてください。

(tantaka)

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