2013年1月7日月曜日

地域コミュニティーセンターとして生まれかわったお寺


地元ではないのですが、またまた石川県に関するニュースです!
先日石川県にいった時に、一度は廃屋となり荒れてしまった寺が地域コミュニティーセンターとして再生しているところがあると聞き、調べてみました。
石川県小松市野田町にある西圓寺温泉は、元々浄土真宗のお寺だったのですが、後継者がいなかったため廃寺となっていました。そこで檀家や地域住民たちからの協力要請に応じて、石川県内で福祉施設を運営する社会福祉法人「佛子園」が、平成20年に温泉も兼ね備えた高齢者や障害者福祉の施設「三草二木 西圓寺」として再建したのです。改修には小松市が市条例に基づき八百三十万円の助成を、また日本財団も三千万円を助成しています。
 温泉施設になったのは、どのように再生するのか検討を重ねる中で、障害者と健常者が集う場所にするには温泉が良いのではないかと掘ってみたところ、地下750mから源泉が湧出した、という経緯があるらしいです。すごい偶然ですよね。
*竹さんがご紹介している『北國新聞』にも当時の記事が掲載されていました。(2008114日)

施設はお寺の建物をそのまま利用しているので、外観は創建1943年の「西圓寺」のままですが、中に入ると住職の住居部分だった所が浴場になっており、本堂は一角を厨房に改造して、広々とした食堂とカフェになっています。さらに本堂裏の部屋では毎日書道教室や陶芸教室などが開かれ、利用者は誰でも参加することができ、施設全体で平日でも100人以上の利用者があるそうです。
今回の旅行では訪問することはできなかったのですが、たまたまNHKの『ゆく年くる年』を見ていた際、新年を迎えた西圓寺の模様が中継されており、多くの人でにぎわっている様子が印象的でした。500年以上に渡って地域で親しまれた西圓寺は廃寺となってしまいましたが、大晦日には「お寺」だった頃と同じように残された鐘つき堂に地域の人たちが集まり、除夜の鐘をついていました。西圓寺は「障害者福祉」の領域を超え、地域住民が集える場、地域コミュニティーの拠り所として機能しているのだなと感じました。
次回石川県に行く際には、ぜひ訪れてみたいと思います。

参考
「三草二木 西圓寺」のホームページ
http://www.bussien.com/saienji/

西圓寺温泉 猿と亀の独り言 (ブログ)
http://blog.livedoor.jp/saienji/

(M.H)
P.S
竹さま、七尾も行きたかったのですが、時間がありませんでした。ぜひまた訪れたいです。

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