2013年1月15日火曜日

『ふたつの隅田川』

先週末、神奈川芸術劇場で『ふたつの隅田川』という講座を聞いてきました。これは、3月に行われる『隅田川二題』という企画の前の連続講座で、今回が第一回にあたります。

『隅田川二題~オペラ「カーリュー・リヴァー」/舞踊「清元 隅田川」~』
能から生まれた二つの『隅田川』
2013年3月22日(金)19時~/3月23日(土)16時~
http://www.kaat.jp/pf/sumidagawa.html

能に『隅田川』という有名な曲がありますが、この曲を題材にして、英国の作曲家ベンジャミン・ブリテン(Benjamin Britten)により作曲されたオペラ「カーリュー・リヴァー(Curlew River)」と、同様に、明治期に二世清元梅吉により作曲された清元「隅田川」とを、同時に上演するという趣向です。清元「隅田川」というのは大変な名曲で、日本舞踊でもさまざまな流派で振り付けられているのですが、今回は花柳流のお家元がご出演されるとのこと、日本舞踊ファンとしては今から楽しみです。

…とは言え、(おそらくですが)オペラのファン層と日本舞踊のファン層は大きく異なり、またそれぞれの持っている知識も相当にちがう、ということで、実際に作品を鑑賞する前に、”ふたつの隅田川”の作品世界を知ることのできる講座が用意されています。

先日は、四回連続で行われる講座の第一回で、テーマは「オペラ『カーリュー・リヴァー』~ベンジャミン・ブリテンと能『隅田川』~」。ブリテンの研究者の方と、能の研究者の方がそれぞれに「カーリュー・リヴァー/隅田川」の世界について語るという形式で、なかなかボリュームのあるお話を聞くことができました。これがあと三回続くとなると、3月までには『隅田川』について相当な識者になってしまいそうです。

優れた作品は、何らの前知識がなくとも、それ自体ある衝撃を人々に与えるものだと思っているのですが、その前に、まず作品と出会わなければ何も始まりません。この場合は、「オペラは難しそう」「日本舞踊は見たことがないし…」等々の理由で、劇場に足を運ばなければ、新たな出会いのチャンスを逃してしまうのです。そうした(私を含む)食わず嫌いさんたちにとって、事前講座を用意してもらえるのは、まさに至れり尽くせり。この機会に、ぜひ『ふたつの隅田川』を、そして、日本舞踊を食してみてくださいませ。

『隅田川二題』関連企画
《連続講座》ふたつの隅田川
第二回:2013年2月8日(金)19:00~
 指揮者によるオペラ「カーリュー・リヴァー」曲目解説!!
第三回:2013年2月24日(日)14:00~
 川と芸能~”隅田川もの”の系譜と「清元 隅田川」~
第四回:2013年3月2日(土)11:00~
 花柳壽輔×宮本亜門 トークセッション
http://www.kaat.jp/pf/sumida-kouza.html

(mio.o)

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