2014年7月14日月曜日

オランダに行きたい

開催地ブラジルを制しワールドカップ第4位に輝いた国、オランダ。
今までどうしても苦手意識を持っていましたが、
その戦況が文化を反映したものかもね、というゼミでの会話に惹かれて
少しだけサッカーに興味を持ち始めました、pugrinです。

さてそのオランダですが、
ゼミで読んでいる"Balancing act :twenty-one strategic dilemmas in cultural policy"
にたびたび登場しています。

文化政策の決定に市民はどのように関わるか(5章)、
また文化の問題について政府はどこまで介入するか(6章)において
オランダは0か100かではない、折衷的な方策をとっているということでした。

そもそもオランダといえば、ぼんやりと知っている限りでも
大麻が許容され、同性婚ができ、安楽死すら認められている国です。
アムステルダムではそうとうハードな性愛博物館が観光名所になっています。

風車と木靴とチューリップのような、ほんわかとしたイメージからは
かけ離れたどぎつい印象すら受けますが、
オランダ大使館の「国際文化政策」のページにはこのように書かれています。


オランダは、国の施策のひとつである「国際文化政策」によって
選定された国や地域との関係を深め、国際的な文化の振興に努めています。
国際文化政策は単にいくつかの地域に焦点を集めるだけでなく、
系統立てた目標を設定しています。
· 芸術の世界でオランダの役割を広範囲に周知させること
· 海外における オランダの 有形、無形文化遺産の保全
· オランダの国がさまざまな文化価値を認める国であることを極める
オランダ政府はこの国際文化政策のために多くの助成金を国の財源から充ててきました。
国際文化政策における関心のひとつは、オランダの外交政策の再検討であり、
これによっ てHGIS-Cultureという基金が創設されました。
HGIS- Cultureはオランダ外務省とオランダ教育・科学・文化省によって共同で運営されています。この両省は国際文化政策の施行に責任を負っています。

http://japan-jp.nlembassy.org/%E3%82%AA%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%80%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86%E5%9B%BD/%E6%96%87%E5%8C%96%E3%81%A8%E8%8A%B8%E8%A1%93/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E6%96%87%E5%8C%96%E6%94%BF%E7%AD%96%E3%81%A8%E6%94%AF%E6%8F%B4%E5%88%B6%E5%BA%A6.html

ここでわかることは、まずオランダにとって文化政策は外交政策と一体のものであること。
そして文化多様性を認める国であることです。

また、教育については憲法で「教育の自由」が制定されています。
これは権利義務ではなく、「3つの自由」があるということです。

 設立の自由    200人の子どもを集められれば,自分たちで学校を作ってもよい。
 理念の自由    宗教色を出しても,他のことで特徴を出しても良い。
 教育方法の自由  教育内容,教材の裁量権が自由。

http://crie.u-gakugei.ac.jp/report/pdf33/33_51.pdf

また、イエナプランというメソッドを取り入れ、
一方的な「学習」ではなく、「教えあう」という双方向的な
グループワーキングを中心にした「教育」を行っているようです。
http://study.japanjenaplan.org/

Wikiで単純検索をしたときにもこのようなことが書かれています。
オランダは、他国で思想・信条を理由として迫害された人々を受け入れることで繁栄してきたという自負があるため、何ごとに対しても寛容であることが最大の特徴といえる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%80

ほんとかよ、と目を疑いたくなる記載です。
文化政策や地域に関して調査・研究をしていると、これが一番難しいことのように感じています。

なぜそのようなことがオランダで出来ているんだろう?
想像するだにハッピーすぎるオランダについてもっと知りたい。

もう少し下調べをし、9月のドイツでの国際学会の時に、
実際にアムステルダムくらいまで行ってみることが出来たらなあ、
と計画を計画中のわたしです。

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