2014年5月2日金曜日

はじめまして。


今年度から小林ゼミに参加します。
ブログでの登場が、みなさんよりかなり遅れをとってしまいましたが、これからどうぞよろしくお願いします。

先日、ある方のお葬式に参列してきました。101歳の大往生。私が企画制作した演劇公演に出演してくれた女性です。初演は約5年前、当時95歳の初舞台でした。

この舞台は、劇場が地域の人々に親しまれる回路づくり、その手法を開発することを目指して企画しました。新鋭演出家(20代)と公募で集まった地域の70歳以上の方々が出会い、対話を中心としたワークショップをもとに、ひとつの舞台を創り上げるというものでした。出演者は、実際にその70歳以上の方々。プロの俳優や若い世代との舞台づくりの現場とは異なり、言葉の選び方、スケジューリング、演出家と出演者のギャップなど、ひとつひとつ気をつかい確かめながら、悩み悩み悩み悩み悩み進めました。演出家も出演者もスタッフも大変だったかと。
そして、最終的に行った公演は、それぞれの歩んで来た人生の豊かさが重層的に描かれ、素敵なものとなりました。

そんな公演を一緒に創った方のお葬式。最後の娘さんによる喪主挨拶のなかで、この舞台出演のことに触れてくださり、感激していると、なんと!棺桶のなかにも、彼女が大切に胸に抱くような形で、その公演の台本がおさめられていました。

舞台の現場とこれから始まる研究との往還のなかで、もっともっといろんなことを試行&思考していかねばと決意しつつ、一緒に過ごした時間を思い出しながら帰りました。
(az)

追記:
先日、東京都写真美術館で「黒部と槍 冠松次郎と穂苅三寿雄」という山岳写真の展覧会を見に行ってきました。あまり前知識なく行ったのですが、小林ゼミで関わっていく「長野県大町市」の写真がありました。まだ未踏の地に想像が広がります。写真展は5月6日まで。






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