2014年5月13日火曜日

早替りのおかげで居眠りできない

今年で誕生141年を向かっている明治座。
長い歴史を持っている劇場にも関わらず、私は今日初めての訪問!でした。

そっか、そういえば初めての訪問なんだと自ら驚きましたが、
その理由を二つあえて言うのであれば
1.歌舞伎は国立劇場や歌舞伎座、新橋演舞場での観劇が殆ど
2.いわゆる商業演劇と呼ばれているものはあまり観劇しない
ということから、明治座には今まで足を運べなかったのではないかと、ふっと考えました。

こういった話はさておき、
今日観劇した歌舞伎は、タイトルとおりに歌舞伎の面白さの一つでもある「早替り」が存分に楽しめる『慙紅葉汗顔見勢』です。この作品は通称「伊達の十役」と呼ばれています。(私にとっても後者の方が言いやすいです^^;)

この作品は、七代目市川團十郎が登場人物十役を早替りで勤め大当たりをとったということで有名です。その後1979年に、三代目市川猿之助(現在は猿翁)が明治座において復活上演したのが現在のものです。善人と悪人、男女の十役を四十数回の早替りと「宙乗り」などの仕掛けで見せるスペクタクルな趣向は大好評を得ました。
今回取っていた席が花道の延長線上でもある、3階の席だったので、力強い男之助から仁木に替わっての宙乗りのさい、私と真正面になった染五郎さんに少しほれました。@・@

私自身、猿之助さんがこの作品を演じる実舞台は観たことはありませんが、映像を通じて何度もみるほど好きな作品のひとつでもあります。
特に、この作品の三幕目の「足利家奥殿の場」、鶴千代の乳母政岡の我が子千松を犠牲にする悲劇の物語は、何時観てもグットきますね。
私が今までみた政岡を演じた役者さんの中で最高は六代目歌右衛門です!!!
歌右衛門を思い出しながら見ていると、染五郎さんはこれからという感じはありましたが、彼の最後の挨拶の言葉にもあったように、

「歌舞伎を担っていく次世代、頑張ります!ご応援お願いします。」

歌舞伎役者さんの世代交代が行っている今、次世代こそが歌舞伎の将来であると思います。
本当に頑張っていくことを、心から祈ります。

そういえば、ゼミでも世代交代があり、2014年度はまさに次世代構成で動いています。
私も心の中から密かに。。。
(bangul)

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