2013年2月5日火曜日

ブラジルの文化省は「文化ヴァウチャー」を実現する。



皆さん、こんばんは。
MPです。

現在のブラジルの文化に関して、皆にすこしづつご紹介したいと思います。

現在、ブラジル文化省は「文化ヴァウチャー」(ポルトガル語ではVale Cultura)の企画に注目している。このプロジェクトの目的は文化へのアクセスを広げることだ。文化ヴァウチャーのプロジェクトは2009年に発足したが、2011年までブラジルの国会からの承認はなかったため、基本プロジェクトの修正がされて、その結果国会の承認が下りた。今年1月27日には大統領が文化ヴァウチャーを承認して、今年の7月までに実際に扱うことが出来るようになる予定がある。
ヴァウチャーは、国民一人に50レアル分を、文化と関係する商品(本、映画館のチケット、雑誌とDVDなど)を購入することに使うために作られる。形は磁気カードとして企画されている。
その文化ヴァウチャーの対象となる人々は、月の所得がブラジルの最低賃金の5倍(3,110レアル=約140,000円}までの人々となる。しかし最初のプロジェクトには公務員と退職者が対象に含まれていたため、国会での承認は難しかった。その後、プロジェクトは修正され、国会の承認を得たものの、その対象から公務員と退職者は消されざるを得なかった。
 このプロジェクトにおける一人当たりの給付額の50レアルは税の優遇制度のもとで作り出せることになっている。ヴァウチャー券は、企業がその企業の雇用者に発券する仕組みになる。そこで、雇用者に券を与える企業はその内の45レアル分について納税時に免税を受けられる。そのほかの5レアル分は給付金(券)を受ける人の賃金から差し引くこととなっている。
 しかしすべての企業が義務としてプロジェクトに参加することは決められておらず、労働者自身もヴァウチャーを受け取らない選択も出来る。これから文化省はヴァウチャープロジェクトに参加する企業を広げる交渉を始める。

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