2013年2月11日月曜日

手段的な芸術の捉え方について


去る2月6日、「文化庁長官と語ろうの会 ~芸術は社会に役立つか~」という会が東京藝大上野校地第一講義室にて行われ、その際に用いられたスライドがネットを中心に物議を醸した件について。

私はその場に居なかったので、発言やスライドの一部があたかも文化庁長官の主張の要旨そのものであるかの様に取り上げられてしまうネットの危険さを考慮しつつ、文化経営学専門分野に所属する者としてチェックしていました。

個人的な良い発見としては、1年前の自分であればまず単純に嫌悪感を抱いて遠ざけたであろうこうした議論を、静観できる自分が居ました。

一方、あまり良くない発見としては、日本でこうした議論がおこる度にある種の気まずさを感じるという事。
芸術の重要性を語る時・語られる時、そしてそれが社会に投げかけられる時、どうしてこんなにも居心地の悪さを感じるのか。
私達の社会にはまだまだこうした事について継続的・具体的に議論し合う場が必要だと思います。
その意味で、この白熱教室は意義があったのではないかと思いました。

備忘録として、徒然でした。
(M.O)

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