2014年8月25日月曜日

コンビチュニーオペラアカデミー

M1のRaeです。
先日、びわ湖ホールで7/29-8/8に行われたコンビチュニーのオペラアカデミーに参加してきました。コンビチュニーはドイツの有名な演出家で、父親は高名な指揮者でした。
今回は、5年目ですが、「椿姫」を題材として扱いました。演出部、キャスト、合唱、聴講生が集まりその数は100人以上に上りました。そこで私は10人強集まった演出部に所属して小道具などの担当をしました。

10日間、朝から晩まで練習をし歌手たちに演技を付けて行くのですがスコアに忠実な演出(それがどういう意味かは人によって意見が分かれるところですが)を努めようとしていた姿勢には学ぶことが多かったです。普段は勿論厳しいのですが、歌手たちに受け身になるな(頭を使え)と言い続け、面白いことをやる歌手がいれば大喜び。Super! Genau!と叫び続けていたのが印象的でした。3週間でも練習期間が短い!というようなコンビチュニーなので10日などあっという間だったのでしょうが、それでも歌手一人一人と向き合い、コンセプトをしっかりと説明して要点を押さえた「びわ湖バージョン」演出をしようとしているな、と感じました。

蝶々夫人、ラボエーム、魔笛…と、続いてきたアカデミーですが今年急に終わりを迎えるようになったのは残念です。何でも、公共ホールなので同じ人を呼ぶのはまずいということになったとか。
もちろんプロ、さらにコンビチュニーのような演出家からオペラ演出を学ぶという機会が与えられたことは素晴らしいことなのですが、ここで音楽学者、演出家、歌手、音大教授、音楽愛好者…など、多くの方達と繋がりができ、さらにそれが10日間もともに過ごす中で強まったということが、私にとっては大きなプラスになったと思います。
最終日にも音楽学者の先生が「折角乗ってきたところなのにここで打ち切るのは本当に勿体無いとおっしゃっていましたが、オペラ演出を学ぶ機関が全くと言っていいほどないこの日本で始めた画期的なプログラムですので、これからもこれに続くプログラムを作って欲しいと切に願います。


会期中、平田オリザ氏や沼尻芸術監督との対談があったのですがそれについては次の機会にアップしたいと思います。

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