2015年3月22日日曜日

ワルシャワから片道600円、2時間で行ける街です


先日、12月に一度訪れたウッチに再び行ってきました。一番の目的は世界的に知られるスコリモフスキ監督の絵画展を見るためでしたが、前回の訪問ではあまり良くなったこの街の印象も、もっと暖かく明るい季節に行けば変わるのではと思っていました。12月には不自然なほどにガラガラだったPiotrkowska通りも、今回は春の陽気に誘われて多くの歩行者がいました。
 
この一日で訪問したギャラリーは四つ、それに街中に点在するウォールアートを見て回りました。どの展覧会も規模は小さいながら質が高く、特に20世紀初頭に建てられたアールヌーヴォー式建築を利用したギャラリーと、ウッチ美術館一号館のNEOPLASTIC ROOMは必見です。また前回の記事で「今度は行きたい」と書いた、元々古い工場跡地だったOff Piotrkowskaにも行ってきました。レンガ造りの建物はカフェバーにポーランドデザインの衣料・日用品が揃った店、料理教室にギャラリーと様々に利用されていました。一回目には気付かなかった街の一面が見られて良かったです。

ただ、この街は徒歩で回るには向いていないと感じました。実は今回の訪問でも街の根本的な印象が変わったわけではありません。むしろ前回感じた「中心部がない」ことの問題点がより具体的に見えてきた気がします。Piotrkowska通りは全長4キロですが、当然ながら店や人々で賑わうところもありますが、距離の面でいえば工事中であったり、周辺に崩れかかった建物以外何もない場所の方が多いです。メインストリートであることは間違いないけれど、長すぎて「中心という場所」にはなっていない。人はいつもどこかへ向かう途中で、道の脇なり広場なりに留まって何かをするということがない。意外なことにそれはOff Piotrkowskaであっても同じで、建物内部に店舗はあってもバザールで購入したランチを食べるようなオープンスペースはありませんでした。むしろその役目を果たしそうな場所は駐車場(洗車場すらありました)になっていました。「店で何かを買ったり食べたりする予定はないけれど、ふらっとやって来たい人」が想定されていないのではないかと。北国なのでそのような場所を室外に作ることはしないのかもしれませんが、室内でその役目を果たすような場所もこれといってありませんでした。

車社会であるこの街には必要とする人が少ないのか歩道に案内図がなく、ギャラリーを巡っていて少し迷いました。とあるギャラリーでウッチの全体地図を見た際”Nowe Centrum Łodzi (w budowie)” (New Center of Łódź, now in construction)と書かれた比較的大きなスペースがあり、中心とパブリックスペースに欠けたこの街を端的に表していました。

 
(N.N.)

0 件のコメント:

コメントを投稿