2013年11月7日木曜日

紀元後2013年、スーパースターは一人きりか?

一雨ごとに寒くなり、その寒さに驚くばかりのpugrinです。

先日、お友達の弟さんが劇団四季にて研究生デビューをされたので、
初めて浜松町の自由劇場へ行ってまいりました。

演目はジーザス・クライスト=スーパースター(エルサレム版)です。

http://www.shiki.jp/applause/jesus/

全編ロック・ナンバーに合わせてイエスの最期の7日間を描いた作品です。

彼はアンサンブルでの出演でしたが、イエス・ユダ・マグダラのマリアほか
大きな役のほうが少ない物語ですので、
アンサンブル自体非常に重要な役割を占めていたといっても過言ではないでしょう。

わたしにとっては、中学時代から名前を聞き
写真で見てきただけの男の子でしたが、
上京してきた友人と道すがら
やさしく気弱だった彼がなぜ田舎を出て四季を志したかを初めて聞き、
その彼が舞台でイエスに手を伸ばし、縦横無尽に駆ける姿を見て、
胸が熱くなりました。
わたしと友人にとって、舞台のスターは主役のイエスだけでなく、
アンサンブルの彼ももちろんスターなのでした。

きっと近しい人が出演しているのを見に来たほかのお客さんにとっても同じだと思います。

自由劇場は500席ほどの、四季としては小型の劇場ですが
その分クラシカルな雰囲気が漂うとともに、アットホームな空間です。

入場するとお客さんの多くはキャストボードと記念撮影をしたり、
キャスト一覧表を手に取ったり、
ちらほらと「娘がお世話になって・・・」という話し声が聞こえたりします。

有名な劇団だからこそ、ファンだけではなく
そこに夢をかけた人々、その親類縁者が晴れの舞台を見に集まる雰囲気が
とても魅力的でした。

文化施設経営について、劇団四季というモデルを研究対象として見ていくのも
非常におもしろそうだなあと思いました。
専属劇団を抱える劇場、
キャスト・スタッフ・観客といった関係者のネットワーク、
運営・財政のノウハウ、
次世代育成といったところがカギになりそうですね。

「○○をやりたい!」と思う人が、その希望を少しでも実現できるような仕組みを
都会だけでなく身近な場所に作ることについて、
文化資源学・文化経営が役立つとよいなあと思います。

ひとまず、近々手の空いたときに関連書籍を探してみます^^

もちろん、ジーザス・クライスト=スーパースターは素晴らしい内容でした!
キャストの歌声が心地よく強く響くのはもちろん、
シンプルながら奥行きのある舞台の作りには驚かされました。

わたし自身は人間イエスとユダ、そしてそのほかの信者の関係性が変わっていくような
新しい物語が、これからの社会に求められているのかもしれない、と思いました。
特に最後の十字架と星空の美しさは圧巻でしたので見たことのない方にはお勧めします!
ちなみに学生は3000円で2階席ですがよく見えます。

ではでは。





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