6月21日 朝9:00
普段は本郷三丁目の駅で降りるところを眠たい顔で素通り。
大江戸線は私を乗せて清澄白河へ。
開園時間前の清澄庭園と下町情緒の残る商店街を颯爽と抜ける。
アサリのおいしい深川丼が食べれる食堂はまだ開いてない。
大きな通りを右手に曲がると見えてくるのがいかにも現代的な建築の東京都現代美術館。
集合時間が近づくも誰もいないのでリキテンシュタインの女の子の顔で待機。
9:45 小林先生と受講する学生たちが集まり始めたので一緒に開館まで待機。出欠確認と注意事項の説明など。
10:00 開館をスタッフさんに笑顔で告げられ、ぞろぞろと入場。地下2Fの講堂へ。
今回我々の見学をお世話してくださるのが、東京都現代美術館主任学芸員のSさん。
ご挨拶と簡単な説明をいただき、さっそく見学へ。ぞろぞろ。
まずは講堂を出たすぐの廊下で建物についての説明を頂く。
この建物を設計したのは柳澤孝彦さん。なんと先週見学に行った新国立劇場の設計も手がけられているそうだ。ほほー。
吹き抜けを広く取り地下でも明るい設計になっていること、地下は教育のセクションになっていることを伺う。ふむふむ。
階段を上り、広くて長いエントランスホールへ。
今お話を聞いていた講堂の上の部分はオープンスペースになっており、大型インスタレーション作品を定期的に入れ替えて並んでいるそう。中でも一番奥の小屋はアーティストの制作や講演に使われるスペースにもなっているとか。
続いて開催中の写真家の展覧会について。まだ若いドイツの写真家だそう。世界規模での若手芸術家育成が美術館の主な活動のひとつであるそうです。
図書室では全国の美術館における戦前からの図録や美術雑誌の貴重なコレクションをしているそう。ほほう。
屋外には開館当初の展覧会から残る作品がちらほら。
そしていよいよ地下の裏口から美術館の「舞台裏」へ。
美術館の職員の方々がお仕事をするエリアにお邪魔させていただけるなんてなんとありがたい。わくわく。
案内された細い廊下の先は展覧会用の機材搬入口兼倉庫のような空間。
展覧会でよく見る白いステージや謎の大きな器材の山の中で作業員の方々が絶賛作業中。
次回の展覧会の準備をしているそう。
担当学芸員のMさんとたまたま遭遇するなど、学芸員の日常や美術館の今を目撃している感じ。
めったにできない貴重な体験をさせていただいております。
常設コレクション用巨大エレベーターに乗り、3F美術品倉庫へ。
運送会社の美術品専門業者ステッカーが貼られた大きな木箱が積み重ねられておりわくわく。
Sさんの誘導に従い、靴を脱いでスリッパで倉庫内へ。
何重もの厳重な鍵が開かれたその先には、超がつくほど豪華な作品たちがずらり!!
それほど広くない倉庫にもかかわらず、現代美術館が誇るものすごいコレクションが大切に保存され、大いに活用されています。
いやーこれはすごい!!
講堂に戻り、Sさんのお話を聞く。
鈴木都政の時代に計画された美術館であること。
美術館と東京都との関係、教育のあり方に様々に関わっていること。
質疑応答では、海外との関係、アートマーケットとの関係、学芸員の仕事等について聞くことができました。
美術館の収蔵庫や裏側に入ることができるというめったにできないことができましたし、また学芸員さんをはじめ現代美術館の日常を垣間見ることができた貴重な機会でした。
「美術館のリアル」体験記、でしたね。
Sさん、ありがとうございました
おっと、雨が降ってきたから大江戸線の駅へ急ごう。
志
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