(竹)です。今回は、訪れたプロジェクト。
とりあえずまず、鯛車のサイト見て。ヒジョーにかわいいです鯛車。
新潟市西蒲区巻地区では、お盆の夕暮れ時になると、浴衣姿の子どもたちが鯛車にあかりを灯して町内を引いて回っていたそうです。この地区の風物詩であり、江戸末期から盛んに行われてきたこの風習は、昭和30年代に途絶しました。
鯛車の復活を通じて心豊かな暮らしとまちに活気を取り戻そうという精神の下、市民有志により、2004年から「鯛車復活プロジェクト」が行われています。
「プロジェクトでは、制作技術の伝承を図る活動として小学校や公民館などで鯛車の制作教室を開き、また、お盆の時期に巻の鯛車を一堂に集めた「鯛車展」を開催するなどして、地域の宝物としての周知を図っています」。
戦前に建てられた旧巻町役場の土蔵を改装した「鯛の蔵」を拠点として、展示や教室を継続的に行っています。
「鯛の蔵」では沢山の鯛車が迎えてくれます。しかしそれだけでなく、巻地区の商店街にも鯛車は飛び火しました。商店街は2010年、「まき鯛車商店街」に改称。鯛焼きならぬ鯛車焼き(おいしい)をつくるお店も登場したりして、地域の人々に親しまれているようです。
ちなみに、鯛車マンホールとかストラップとかガスタンクアートとか「めで鯛ザー」とかもあります。
さらに、表参道に新潟のアンテナショップ「ネスパス」があるのですが、そこでも教室や展示を展開しています。今年も5,6月に表参道で教室&展示があるようです。
一度途絶えていた「まちの歴史」をこれだけ復活させたということだけでもすごいことなのですが、印象的なのは、ディレクターさんたち自身が本当に楽しんで活動しているところでした。もうすぐ発足から10年にもなるプロジェクトに対して絶えずアイデアを生みだし実現していくさまは、見ていてこちらが楽しいです。対象の歴史的価値の存在はもちろんですが、やはり「やる人」が楽しみややりがいを感じていなければ、プロジェクトは(主体にとってもそれ意外の人にとっても)オモシロく展開していかないのだなぁと感じた次第でした。
鯛車復活プロジェクト公式ウェブサイト:http://www.taiguruma.com/
同ブログ:http://taiguruma.blogspot.jp/
(竹)
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