ロック音楽を爆音で聴きながらナンプレを解くのが好きな(竹)です。こんばんは。
『五つ星の美術館』という本を紹介します。日経新聞社が全国の主な公立美術館の実力を独自調査によって格付けしたものをまとめた本です。
最高ランクの「五つ星」は、横浜美術館、愛知県美術館、東京都写真美術館、静岡県立美術館、神奈川県立近代美術館、東京都現代美術館の6館となっています。
「学芸力」、常設展/企画展、評論家からの評価、地域貢献力など、様々な基準で全て数値化して美術館をランキングしていて、非常に気合が入っています。よくこんな調査やったな/やれたな、という感じ。もちろん、この「格付け」が完全に正しくて皆が模倣するべきだ…などとは言いませんが。
美術館評価が必要だとか色々いわれている昨今ですが、その「評価」はある特定の1館についての「評価」なので、美術館同士の比較ができるのは面白いですね。
個々の美術館のデータも載っていて、簡単な美術館ガイドとしても使えるのでは。
しかし、と同時に、美術館を全て順位づけしてしまうことに(美術館側の人間になる予定の者としても)恐ろしい気持ちにならなくもありませんが…。
が、です。
美術館に行ったときには、誰しもその館についての好き嫌いなど、館に対しての「独自評価」を行っているものだと思います。この本も結局、日経による「独自評価」を行っているわけですが、自分の「評価」のポイントって何だっけ、とか、そうかこういうポイントもありうるのね日経さん、とか、自分の「美術館観」と「独自評価」を更新する機会になりうるという点では、結構に新鮮な気持ちになるかもしれない本だと思います。
と、書いていると、みなさんはどんな美術館が好きで、その理由は何なんだろう…ということが聞いてみたくなりました。私は、居心地が良くて「人」が感じられる美術館が好きやなぁ…。あ、詳細は本人へどうぞ。
という本の紹介でした。
巻末にある、作家や学芸員たちの美術館観を集めたページなども面白いので、美術館関係の方もそうでない方も、一読をおすすめしますよ。
(竹)
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