<前回までの流れ>
2002年より、大町市、美麻村、八坂村、白馬村、小谷村、松川村、池田町の大北(だいほく)地域を構成する7つの自治体による合併が引き続き検討されている。
大町市が中心となって他の自治体に参加を呼びかけた任意合併協議会へ参加の意向を示しているのは美麻、八坂のみで、他の自治体は態度を明らかにしていない。
○ 1月21日 白馬村、小谷村、美麻村:任意合併協議会の設立準備会への参加申し出。任 意協への参加には慎重な村も。
○ 1月22日 松川村:市町村合併等研究特別委員会が二十一日、「自立の道を歩むべきで ある」と最終報告し、村は合併しない方向が確実な情勢に。
○ 1月29日 池田町:有志六人が二十七日夜、「住民による池田町町村合併問題懇談会」 (仮称)の準備会を開く。二月にも会を発足させ、穂高町など南安 曇郡中心の五町村でつくる安曇野地域任意合併協議会への参加を町 や町議会に働きかけていくという。
○ 1月30日 八坂村:任意合併協議会準備会への参加が正式決定
○ 1月30日 大町市:任意合併協議会への参加表明期限を2月末に延期
○ 1月31日 池田町:町長が任意合併協議会への不参加を表明、議会側も了承
○ 2月3日 松川村:議会の決定に反対する村民有志八人が集まり「南安との合併を推進 する会」を設立。南安曇郡の町村などでつくる安曇野地域任意合併 協議会への参加を村に要請する方針。
○ 2月4日 白馬村:各団体の代表など委員五十人で設けた「村市町村合併を考える 会」が三日、初会合。近く住民調査実施。
○ 2月13日 松川村:茅野村長は十二日開いた村議会全員協議会で、二十一日と二十三日 に村役場で市町村合併に関する住民懇談会を開く方針を明らかに。
○ 2月20日 松川村:村内の有志でつくる「安曇野松川合併を推進する会」は十八日夜、 住民集会を開いた。約百三十人が参加。村議会が主導し茅野徳則村 長が同調する形で「合併せずに自立の道を」と打ち出したことに批 判が相次ぎ、南安曇郡の町村などでつくる安曇野地域任意合併協議 会への参加を求めて、署名活動を始めると決めた。
○ 2月23日 松川村:村主催の住民懇談会が役場で始まった。発言者の多くは村と議会の 方針を批判し、南安曇郡の町村などでつくる安曇野地域任意合併協 議会への参加を求め、村の方針との食い違いが浮き彫りに。
○ 2月25日 八坂村、美麻村:任意合併協議会への参加を両村長が表明、議会も了承。
○ 3月1日 八坂村、美麻村、小谷村:大町市の呼び掛けた任意合併協議会に参加すると正 式表明し、大北地域の合併の枠組みがおおむね固ま った。ただ、小谷村が参加の前提とし、まだ態度表 明していない白馬村の対応次第では、枠組みが「一 市四村」か「一市二村」となるか流動的。
○ 3月11日 白馬村:住民アンケート結果公表。合併が「必要」「どちらかというと必 要」「やむを得ない」の回答は計39%、「必要ない」「どちらか というと必要ない」は計34%。合併に前向きな回答者に、望まし い相手先を聞いたところ、「北アルプス広域」が38・7%と最も 多く、「小谷、美麻両村」、「小谷村」、「大町市」の順だった。 村としての態度は未定。
○ 3月12日 池田町:池田町長の自立表明に対し、議会は住民への説明を申し入れ。
○ 3月14日 小谷村:大北地域任意合併協議会への参加を見合わせ。参加の条件にしてい た白馬村の態度が未定のため。
○ 3月15日 池田町:「住民による町村合併問題懇談会」は十三日夜、「南への早期参加 を促進する町民集会」を開いた。約七十人の町民らが参加し、南安 曇郡などの町村でつくる安曇野地域任意合併協議会への参加を求め る決議をした。
○ 3月16日 大町市、八坂村、美麻村:美麻村は十五日、同市役所で大北地域任意合併協 議会を設立、初会合。二〇〇五年三月の新市発足 を目標に、今年中の法定合併協議会移行を目指 す。
○ 3月20日 八坂村:二十三日、市町村合併問題をテーマにした「中山間地域小規模市町 村の明日を考えるシンポジウム」を八坂小学校体育館で開く。「合 併の是非を含め、村が進むべき方向性を村民が考える機会にした い」としている。
○ 3月31日 池田町:「合併せずに自立」を望む池田町の有志でつくる「町の未来を考え る会」が二十九日夜、「自立」方針を示している山崎袈裟盛町長 を招いた会合を、町公民館で開いた。町民約四十人が参加。
自立の姿勢を強める池田町、松川村は、南安曇野郡等との合併協議会への参加を求める市民との対立もみられる。大北地域任意合併協議会への参加を、白馬村の参加を条件としていた小谷村も、白馬村の態度未定のため、参加を見合わせることに。合併協議会は、大町、美麻、八坂の一市二村での枠組みがほぼ確定する。
(sweetfish)
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