みなさん書いているように、
5月19日に東京芸大北千住キャンパスでインターゼミ(修論ワークショップ)が開催されました。
インターゼミは、
アートマネジメントや文化政策に関係するいろんな大学の合同ゼミ(修論版)で、
その年に修士論文を執筆する学生がたくさん、研究経過を発表します。
参加している大学は、
芸大、東大、慶応、青山学院、静岡文化芸術大学、
発表はしていませんでしたが、鳥取大学の先生と学生も参加していました。
参加者は約70名?、発表者は18人、
3名ごと6セッションで座長の先生もつくので、ちょっとした学会並みの雰囲気です。
学生1人あたり発表12分、質疑含めて最大20分。
発表を聞いていて、
けっこう社会人の学生の方も(東大に限らず)多いなあ、と思いました。
大学ごと・ゼミごとに研究カラーの違いが出ていたり、聞いている方も勉強になります。
「何に問題意識を感じてその研究をやろうとおもったのか」
「なぜその事例を選んだのか」
↑はじめての聴衆に自分の研究を語る場合、理解してもらうのに結構大事な問だと思います。
「その言葉をどういう意味で使っているか」
「地域の定義は?範囲はどのくらいか」
「デザイナーって何のデザイナーのことですか」
「その研究で言うダンスの定義は?」
↑言葉を丁寧に使うって大事です。
「その調査は、仮説の正否を確認するような調査になっているか」
「その2つは果たして比べられる事例なのか」
「自分の仮説以外の要因について、研究でどのように考慮するか」
「評価の指標は適切か」
「研究によって明らかになる結論に意味があるか」
「その研究のオリジナリティー(他の研究にない新しい知見)は何なのか」
「研究って批判的な(クリティカル)なもの、がんばって調べただけでは研究にならない」
「その研究の成果を今後どのように活かしていきたいか」
↑他の方の発表を聞きながら、研究ってなんだろうな、とか改めて考えてみたり。
インターゼミは、確か今年で3回目か4回目の開催(のはず)。
私が修論を書いた時にはなかった試みですが(おっと学年(とし)がばれる)、
いろんな人からコメントや参考になる情報を教えてもらえる、いい機会だなあと思っています。
今年は参加者が多いのでコメントシートなるものも配布されました。
せっかくなので発表者18人全員にコメントを書いてみました(がんばった)。
他の方の発表を聞いてコメントするのも、研究の訓練だと思うmihousagi_nでした。
(いいコメントができたかはべつにして・・・)
mihousagi_nさん、コメントありがとうございました。
返信削除さっき書きそびれましたが、仮説設定とその成否実証の明確な形をとっていない中でどのように最後落とし込むのかを考える機会になりました。
(M.O)