私は震災ボランティア団体に所属しています。今回は、その活動内容の変遷と被災地域との関わり合いの変化についてお伝えしたいと思います。
2011年の5月、学生有志により設立されました。
設立当初は、避難所に出向いては物資の配布、炊き出し参加が主な活動でした。夏になり、現地住民の方々は段ボールで仕切られた避難所のスペースから、仮設ではありますがある程度プライベートの空間がある仮設団地へと引っ越しました。このことになると、被災地には物資が足りるようになってきていて、物資配布や炊き出しの被災地からのニーズは少なくなってきました。
その時、現地の親御さんたちから「せっかく学生が被災地に来ているのだから、子ども達に勉強を教えてほしい。」との声を頂くようになりました。この当時、被災地では震災による学習遅れという問題が生じていました。震災によって学校が始まるのが遅くなり、授業の進行スピードが速くならざるを得なかったことから、授業についていく事の出来ないお子さんたちが多くいるとの事でした。このころから私たちの支援のあり方は、炊き出しや物資配布などの物質的なものから、地域コミュニティに対する支援が多くなってきました。
地域コミュニティに対する支援では、学習支援の他に、仮設生活支援、子ども祭りの開催、地域祭りの手伝い、コミュニティ形成の核となる地域共同食堂への支援などを行いました。地域に寄り添った支援であるからこそ、現地の方々とは支援者・被支援者の関係から、人と人の関係になってきました。
このような関係になると、ボランティア活動なのか個人的なつながりでお手伝いに来ているのか分からないと私的に思うような時もありましたが、「人」への支援を目指して、「誰かのために」ではなく「誰かを思って」現地との関わりを続けていきたいです。
文化政策を含め政策では全体の最大幸福を目指していると思いますが、こういう草の根活動の経験も将来の私の政策提言や組織経営・運営に役立って行くと思っています。
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「UT-OAK震災救援団」
活動実績
新領域創成科学研究科 研究科長賞 受賞
国際開発学会 ポスター賞 受賞
中学、高校における講演活動
東京大学 総長賞 受賞
など
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