文献リスト第5弾は、
「この分野は「政策」や「経営」ということが関わってくる関係で、ノウハウや事例集が多いのも確かで」(by M.Kさん)ということで、事例系の文献情報です。
公立文化施設の様々な取り組みは、
総務省の外郭団体・財団法人地域創造の発行している雑誌『地域創造』をみると、
おもしろい事例がたくさん紹介されています。
http://www.jafra.or.jp/j/library/magazine/new/index.php
(東大文化資源学研究室にバックナンバー有)
その他、公立文化施設の事例で1冊の本になっているもので手元にあったのは・・・
- 小林真理・小出郷の記録編集委員会/編著『小出郷文化会館物語』、水曜社、2002年。
- 財団法人岸和田市文化財団『浪切ホール2002-2010』、水曜社、2012年。(自治体文化行政でも「西の岸和田」として取り上げられた岸和田市の活動のドキュメントです)
- ニッセイ基礎研究所・いわき芸術文化交流館アリオス『文化からの復興 市民と震災といわきアリオスと』、水曜社、2012年。((こちらのブログも参照)
いわゆる公立文化施設ではないけど、自治体文化政策の事例研究として
- 吉澤弥生『芸術は社会を変えるか?: 文化生産の社会学からの接近』、青弓社、2011年。(場を提供した大阪市の文化政策と大阪のアートNPOをはじめとする芸術活動について。)
ミュージアム系で1冊の本になっている事例・・・といって思い浮かんだのは
- 蓑豊『超・美術館革命―金沢21世紀美術館の挑戦』、角川書店、2007年。
- 小菅正夫『「旭山動物園」革命―夢を実現した復活プロジェクト』、角川書店、2006年。
(ミュージアム業界では革命が流行?それとも角川書店が革命好き??)
最後に、ちょっと入手困難ですが、
文化に限らず、
ちょっと視野を広げて地域の場所づくりを考えるヒントがつまっていると思う
- 協働→参加のまちづくり市民研究会編「私のだいじな場所-公共施設の市民運営を考える(第二版)」、特定非営利活動法人市民活動情報センター・ハンズオン埼玉、2007年。
市民目線で丁寧に紡がれた事例集なのでご紹介します。
この本で知った高知子どもの図書館は
ゼミ合宿(の自由時間)を使って実際に行ってみましたが、とても素敵な図書館でした。
いろんな事例を知っているよ~という”だけ”では物知りさん止まりだと思いますが、
「経営」という意識で参考になりそうな面白い事例にアンテナを張っておくと、
ヒントやアイディアにつながりますね。
具体的な事例を例に出すと、
他の人に説明したり共有したりするのに伝わりやすいのもメリットです。
いろんな事例のどこを面白いと思うか、が、ポイントだと思いました。
mihousagi_n
ああ本棚というか部屋の掃除をしなきゃ・・・
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