皆様こんにちは。
7月ですね!光陰矢のごとし、やたらと焦りを感じている今日この頃です。。。
そんな中「アラブ・エクスプレス展:アラブ美術の今を知る」の色鮮やかなチケットを手に、森美術館へ行ってきました。
経済の成長と文化への欲求の高まりは相関関係にある訳ですが、これらの国でも例外無くアート産業が今盛り上がっています。バーレーンやカタール、サウジアラビア等アラブ諸国と日本の国交樹立40・50年周年を記念して開催されているこの展覧会は、アラブという概念の汎用性とその中の多様性を示し、我々日本人の既成イメージを超えてアラブ諸国やその美術の現状のレポートとなっています。
私も相次ぐ美術館の建設や展覧会の開催等、アラブ圏がオイルマネーを背景に猛烈な勢いを見せているなーという認識はあったのですが、「アラブ現代美術ってどんなもの?」という関心があったという事と、先日みんぱっくのイスラム版を体験しムスリムの男性に扮した経験(単に背が高いからという理由で衣装体験に選抜されました)からちょっとした親近感(?)を感じたという事もあり、行ってみました。
以前(杉)さんがワタリウム美術館の「ひっくりかえる展—Turning around—」についての投稿でポリティカルアートについての感想を投稿していらっしゃいましたが、今回の展覧会もポリティカルでドキュメンタリーな作品が多く、また圧倒的に写真や映像作品が多かったです。
依然として多くの問題を抱えているこれらの国における芸術の在り方を認識すると共に、氾濫するニュース映像以上にダイレクトにメッセージを伝える事が出来るというアートの可能性を改めて感じました。その一方で、震災後の日本の若手芸術家がそのテーマをダイレクトに扱った例が比較的少なかった事(例えばVOCA展2012において)がふと対比的に思い起こされました。
MAMプロジェクトのイ・チャンウォンも、この時期にこの展覧会の横で展示しているというのが何とも良いです。
展覧会、プロジェクトとも、10月28日まで開催です。
最後に美術館についてちょっとした補足です。
皆さんもご存知の通り、森美術館は都市再開発モデルとして「文化都心」を標榜する六本木ヒルズの中核施設であり、同時代の国際的な美術を中心に展覧会を行っています。
・開館時間延長やパブリックプログラムを用いてアクセシビリティと話し合いの場の提供
・日本・アジアの若いアーティストに発表の場を提供
・テーマ性を持った独自の切り口で多彩な企画展を提供
・世界を代表する美術館館長やキュレーターを擁する森美術館インターナショナル・アドバイザリー・コミッティー(1999年設立)を通じた国際的なプログラム提携・交流
等々、文化発信の中心地である事を目指し活動している美術館ですが、来館者にとって有り難いのは、「展覧会会期中無休、夜遅くまで開館」しているという点だと思います。
そういえば、この前の「イ・ブル展」も夜に行ったのですが、その時は森アーツセンターのワンピース展の来場者が凄かった。。。恐るべし日本の漫画。
以上、美術展紹介でした。
(M.O)
0 件のコメント:
コメントを投稿