2012年7月13日金曜日

文楽協会と橋下徹大阪市長

ちょうど、昨日ある授業で大阪の芸術文化の支援に関する橋下市長の考えの話がでましたが、
この半年ほど、私は公益財団法人文楽協会(http://www.bunraku.or.jp/)と橋下徹大阪市長の間のやりとりをなんとなく見ていました。その事態は、どうやら、最終局面に到達しつつあるようですね。

橋下市長は、補助金をカットする決意をすでに固めているように見えますが、、、報道によれば、文楽協会とその技芸員が、市長への非公開の面会を求める方針を固めたことについて、橋下市長は、以下のように反応しています。

橋下徹大阪市長が、文楽協会への補助金の全額カットを示唆している問題で、同協会と文楽の技芸員は10日、大阪市内で協議し、橋下市長に改めて非公開での面会を求める方針を決めた。11日にも大阪市側に伝える。
これを受け、橋下市長は「公開か非公開かは市民を代表する僕が決める。文楽の特権意識の表れだ。私学助成費のカットのときは高校生だって堂々と公開の場で意見を言っていた。非公開なら補助金は出せない」と述べ、技芸員が公開での面会に応じなければ、補助金を全額カットすることを強調した。
この日の文楽協会と技芸員の話し合いでは、公開という市側の条件について「技芸員は個人事業主であり、誰かが文楽を代表して意見をいうことはできない。公開だと、一人の意見が文楽全体の意見だと誤解されるおそれがある」などとして、再度、非公開での面会を求めることを決めたという。
文楽協会と技芸員は今月4日、非公開で橋下市長と面会して文楽の実情などを訴える方針を決めたが、橋下市長は「非公開での面会には応じられない」と同協会に伝えていた。
2012.7.10 22:58http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120710/lcl12071022590001-n1.htmより)

記事を見る限り、技芸員は、公開の場で自分たちの主張を市長に向けて訴えることを求められています。つまり、公衆の面前で、ディベートの達人である橋下市長を論破できないと、補助金の存続は難しくなるということでしょう。

bangulより

2 件のコメント:

  1. この件について、コラムニストの小田島隆さんが日経ビジネスオンラインの記事で触れていますね。
    http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20120712/234415/?rt=nocnt

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  2. この話題について行けておらず、bangulさんや少し前の先生の投稿から、これまでのやりとりを少しおさらいさせて頂きました。(ありがたや。)

     文楽の技芸員が個人事業主であり、一人が代表して公開の場に出られないという話から、協会と技芸員、また同業者同士の関係が築けていなく、意見を出し合ったり相談の上で代表者に任せるという行動を取りにくい状況なのかと想像します。

     そういう状況が生まれた背景の理解と併せて、中にいる人達も、自分達の活動の意義や現状について、堂々と説明できるようになる必要があると思います。(他ジャンルにも言えますが)身内以外の人に話ができないと、そもそもの必要性や魅力を一般の人に知ってもらえず、いいものをみんなで楽しむことができない状況になります。もったいない!
    私も、小さなことでも人に説明する意識を持って過ごそうと、改めて思います★
    (青・さいとう)

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