12月1日に神戸市で行われた、第14回アートマネジメント学会全国大会で発表をしてきました。発表したのは自由論題の分科会だったのですが、会場は奥まったところで、入口が分かりにくい上、他の分科会のタイムキーパーの方が時間配分を間違えたことから、聴衆は10人ほどの小さな分科会となりました。加えて、大会役員となっている先生方も分科会後のシンポジウム準備があることから、途中で退席され、学生の占める割合が格段に高くなっていました。
そもそも私の発表内容自体、アートマネジメントとの接続が悪かったという条件もあったために、このような小規模分科会となったわけですが、仲間内と違って、伝わりにくい人々に如何に伝えるかという点で考えると、とても勉強になりました。
例えば、物事の微細な部分を述べるよりは、自らの立ち位置や問題意識、分析対象を捉えようとする考え方の枠組みを丁寧に説明すべきだったように思われます。異なる学問コミュニティと接する際には、互いを理解する前提条件が少ないわけですから、より互いの議論を進めるための発表の仕方が求められるのかもしれません。
この問題って、実は科学コミュニケーションの課題と接続するものですし、市民社会に対する専門家のアプローチの仕方と言う側面の問題でもあるわけです。市民参加とフィールドワークについて研究を進めている私としては、この発表の行為自体、自らの研究のあり方を考えるうえで、とても示唆に富むものでした。
0泊2日の弾丸ツアーでしたが、とても楽しめました。
(ま)
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