ほぼ全ての文化施設で割引あるいは無料という絶対的優遇措置の枠からもうすぐ外れるという事実に愕然としているM.Oです。
とは言え、学生ならまだ受けられるサービスも多いですし、国鉄のチケットが3割引くらいで買える若者枠も若干延長されたので、まだもう少しは大丈夫(?)!か?
この滞在期間中に他の文化施設でも彼の作品を見る機会がありましたが、その中のどれよりも凄い。
どこから何を見てもいいんだよ、と言う風に言ってくれている様な自由な動線の作り方。
また、現代美術の一つの魅力である「作家が現存である」という点を活かし、館内には作家自身が展示作品や自身の創作について語っているインタビューを流している箱(床に箱が置かれていて、そこにテレビ画面とオーディオガイドの聞く部分の様な耳に当てる機械が置いてある)が点在しています。
現代社会のシステムとその弊害をクリティカルに描きながらもくすっとさせてくれる素敵な作品だと思います。学生の身分だからこそより染み入る、のかも。
本当に、いない。
日曜日の午後一番に行ったのにガラガラ。
その後、博物館学においては何かと話題だったケ・ブランリーへ。
こちらはすごい人。観光客も多い。でも正直、なんだかもやもやする美術館でした。
バンリューと中央の差、現代美術とそれ以外の美術の差。それは現地に住む人の認識の差だけでなく、周りに住む人々の認識の差でもあるように思います。
私は、それに加えて、「美術界(とりわけ現代美術)が美術館なり単体のイニシアチブではもはや動いていない、社会に繋がっていかない」という事を如実に現している例だと感じました。
とは言え、それは良い事であり、よりこの社会の構成員がどのように美術をコンテクスチュアライズしていけるのかという希望と課題を顕在化させているのだと思います。
皆さんは美術の未来をどのように考えますか?
フランスの現代美術施設の未来は明るい!か?!
(M.O)
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