から、遅れること2日。
家族旅行の一環で初めての大町入りを果たし、
1日だけでしたが、原始感覚美術祭に行ってきました。
大町プロジェクトには調査では関わっていましたが、なかなか家を空けられず…
他のゼミ生のように美術祭スタッフとしては関わっていなかったので、
詳細も知らないまま、研究室にあったチラシだけを頼りに大町へ。
以下、
チラシだけを片手に大町に行った人間が、
限られた時間で原始感覚美術祭をどういうふうに鑑賞したか、の記録です。
(長いし画像も多いのでお時間のあるときに~)
・・・
車ですが、2歳児を連れての移動で、そんなに多くは回れないことはわかっていたので、
まずは、町の中心部にあって作品展示数も多かった麻倉で、
パスポートを購入して作品鑑賞することにしました。
作品もですが場所が素敵だった麻倉、右手がカフェ |
麻倉カーが可愛かった |
美術祭コーディネーターのIさんにいろいろ教えてもらい、
まずは雨の降る前に、屋外で作品数も多い海ノ口キャンプ場に向かうことに。
(Iさんの作品でもある麻倉のカフェは定休日だったのが残念。)
よーくみると、赤いのぼりや赤地に白抜きの矢印がちらほらっ!
「林間学校のオリエンテーリングってこんな感じだった」という探検気分。
(当方、小学校4年間は長野県育ちなのです)
この丸太も作品の一部 |
濡れてなかったら座って休憩もよかったなぁ |
写真に写りこんだ作品は青島左門さんの「雨と風」の一部で、
副題の「道具を使わないことから」というニュアンスが面白かったです、キャンプ場において 。
(※メモを取ってなかったので副題の表記が間違ってたらごめんなさい)
それから、Iさんお勧め「お子さんも楽しいと思いますよ~」の葦舟
慎重派の息子君は怖がって乗ってくれなかった・・・ |
もちろん私は乗りました |
キャンプ場の作品を探索した後、
降ったりやんだりの空模様と息子君の機嫌から、あと2か所が限界だろうという判断で、
ディレクターの杉原信幸さんの作品見たさに、海ノ口岬の田んぼへ。
海ノ口岬の田んぼ |
作品に向かう道すがら |
杉原信幸作品「海ノ口レイクヘンジ」から木崎湖を望む |
「湖畔の芸術祭というのがいいね」というのは同行した身内の発言ですが、
とりわけこの作品は、
この場所にあってこその作品なんだと、全身で感じられるように思いました。
なので敢えて拙い写真は載せず…
スタッフ手伝いをしていないので、
杉原さんに直接お会いしたことはないですが、
この作品を作った方が、この地域でやっているのが、
原始感覚美術祭なんだな、と、自分の中で腑に落ちた気がします。
そして西丸震哉記念館へ。
震哉という名前は、誕生日の数日前にあった関東大震災にちなんでいるそうで、
西丸さんの同級生に複数「震」という名前の人がいたそうですよと、
館長さんが教えてくださいました。
現代からすると不思議な感覚でもあります。
作品もなんですが、
探検家なんだけど作曲もして絵も描いちゃう西丸震哉という人が面白かったです。
特に彼のイラストの線がいいね~と夫婦で意見の一致を見ました(どちらも素人ですが)。
そんな記念館の展示とコラボするように、味のある作品が展示されていました。
湖畔の基地小屋のような記念館から見える木崎湖 |
本当は美麻の方にも行ってみたかったんですが、今回はここまで。
時間があればもちろん全部見れたのでしょうが、
限られた時間でたくさん見て回る・・・というよりは、
徒歩か自転車で、人間の身体の速度で、いろいろ考えながら回ると楽しい美術祭だと思いました。
そういう意味では、子連れに向いているかもしれません(笑)。
「わあ、面白いねえ」というよりは、「ああ、そうだったのか」とでもいうべきか、
作品を見たときに受ける驚きや発見が、
より自分の内側に近いところにあるような、そんな作品が多かったです。
・・・ひょっとしてそれが”原始感覚”なのでしょうか??
形式的には似ている越後妻有や瀬戸内芸術祭、別府の混浴温泉世界に行った時と比べて、
随分と内省的な鑑賞体験だったようにも思います。
だからというわけでもないんですが、
音楽や演劇もプログラムに含まれていても、
この催しは、原始感覚芸術祭ではなく、原始感覚美術祭と呼びたい気がします。
(現時点では、音楽や演劇のプログラムは鑑賞できていないんですけどね・・・)
旅の思い出にふけるmihousagi_nでした。
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