慌ただしく場所を移動していたため、すっかり投稿が遅くなってしまいましたが。。。
今年の小林ゼミ合宿は山形県鶴岡市に伺いました。
道中お世話になった皆様に改めてお礼申し上げます。
また今回の合宿を企画・運営して下さったM1の皆様にも感謝申し上げます。
皆さんの投稿を読み返していたら「そうだったなぁ」と共感する部分が多かったので、こちらでは改めて簡単に流れを振り返りつつ最後に一言感想を付す事にしたいと思います。
初日はちょっとしたサプライズに長旅の疲れを癒されつつ、鶴岡市役所職員の方々に食文化創造都市推進に関するお話を伺いました。本件に関しては官民の一体感ある意識醸成に向けて現在行政が主導で音頭をとっている段階なので、今後どのようになっていくのか期待されるところです。インターンシップとして地元の高専の学生さんが私たちのインタビューに同席されており、「なんだかわからないけれど鶴岡が好きだ」とおっしゃっていたのが印象的でした。
日頃の運動不足には堪える羽黒山散策は、階段を一段一段踏みしめる毎に豊かな自然環境に自分が内包されていく感覚がありました。
汗だくのまま行った研究発表を行った後、夕食の精進料理と初日の宿を取らせて頂いた宮下坊では山伏の方のお話を伺い、今まであまり知らなかった山岳信仰と現代に生きる人々の関わり方について学びました。
朝から力餅を食べて生気を取り戻した2日目は、鶴岡市内商店街散策の後、かつて主力産業あった織物の工場をリノベーションした温かみ溢れるまちなかキネマを見学しました。
その後東北文化公益大学にて引き続き鶴岡市における民間の方の活動についてお話を伺い「庄内人気質」に触れ、その後場所をうつして研究発表を行いました。そして黒川能仕舞を拝見し、地域で芸能を受け継いで行く面白さと難しさに触れました。
恒例の懇親会で一発芸を逃れたものの、その後のカラオケ大会でゼミ生の新たな一面を垣間見る事となりました。
メイン最終日である3日目は加茂水族館にて水槽をふきふき、シュールで秀逸なキャプションの横で浮遊する美しいクラゲ達と戯れた後、南禅寺にて即身仏を拝観しました。お昼ご飯と研究発表をした農家の家ではインタビューも行い、地元の良さを鋭敏に感じている魅力的な若い世代の方達の存在を知りました。
解散後、私は夜行バスの時間までゆっくりと母屋の家で過ごしました。
虫の声と涼やかな風に触れながら、夕方にはクラシックギターの演奏会に遭遇しつつ、充実したぼーっとする時間を過ごしました。
そしてお待ちかねの夕食は星空のもと、自然の恵みと農家の方の努力の賜物をこれでもかという程頂きました。とにかく全員が口々に美味しい美味しいと言い続け、お腹の膨れと共に心まで満たされる贅沢をしました。
今回の鶴岡合宿は、前年の福井・金沢合宿とは大分違ったなぁというのが、前回の企画者の一員としての率直な感想です。
とりわけ、文化政策の成功事例を検証するような立場だったのが前回であったとすれば、今回はある地域の豊かな生活価値観に触れた様に思います。
それは何か大げさなものではなくて、日々の生活の中にも息づいている様な何かなのかもしれない、それをどの様に感じながら行動して行くかによってこれ程までに場所として魅力的になりうるのだという事を改めて思いました。
ちなみに、こちらも何人かの方が投稿している長野県大町市の原始感覚美術祭ですが、先日無事にフィナーレを迎えたそうです。
私も8月に訪問させて頂き、美術祭実行委員でもいらっしゃるアーティストの佐藤さんが自主発刊している冊子に恐れ乍ら拙文を感想記として寄稿させて頂きましたので、そちらを以て投稿とさせて頂きます。
(M.O)
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