鶴岡訪問について書かないうちに九月になってしまいました。
食べ物が全て美味しかったのはpugrinさんの文章にある通りです。特におにぎりとだだちゃ豆は凄かった。
鶴岡で感じたのは「人の繋がりって大事なんだな」という至極まっとうなことでした。
とはいえ、つながりを作るのはやろうと思えば案外簡単にできる世の中ですが、難しいのはその後。そのつながりから何かが生まれるようになるまでには年単位での継続性が必要です。
以上のことは農家の宿で伺った話から思ったこと。
私たちがこの宿を選ぶきっかけになった某新聞の記事も、元々制作側と宿の方が知り合いだったから生まれました。長い時間をかけて互いを知る、その結果何かが動く/生まれる。
考えてみれば当然ですが、人と知り合うのはあくまでスタート時点に過ぎない。
庄内地方では元々あった人の繋がりが影響して、facebookの普及は早かったそうです。
宮下坊の方も似た話をされていました。
年に一度、200人もの山伏が一堂に会すと、自然と出身地が重なる人同士と知り合いになれるもの。たとえば東京から来た人は20~30人は集まるらしく、東京に帰ってからも互いに連絡を取って、ビジネスを有利に進めた人もいるとのこと。
ちなみにその方もfacebookは頻繁に更新しているそうです。SNS恐るべし。
25日のオプションツアーは朝から酒田へ。
土砂降りだったり、日がカンカン照りだったりとなかなか一定しない天気。途中電車が止まり、結局普段の倍以上の時間をかけてバスで到着。本間美術館と土門拳記念館に行って参りました。
本間美術館の見どころは何といっても日本庭園。「和風はとにかく贅沢だ。建物だけでは和風にはならない。空間があってはじめて成立するわけで、いま和風を建てようと思っても貧乏人には無理なんだよ」というある本の一節が浮かびました。納得。
その足で土門拳記念館へ。ここに来るだけでも、酒田に足を伸ばした甲斐がありました。
中も素晴らしかったですが、外観もこの通り。夏の空がぴったり。
(N.N.)
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