ICCPRの資料 |
軽い気持ちで(?)参加を決めてしまって以降、こんな大事になるとは思ってもみませんでした。
皆さまのおかげで、大町市の原始感覚美術祭についても拙いながら発表することができました。
学部生時代から発表モノはなにかと避けてきた私。
思えばこれが、人生初の発表モノだったかも。
今回のドイツ行きで学んだことは、大きく3点。
①常識だと思っていることを問う姿勢
②ビールが美味しい
③ドイツ人は思いのほか優しい
①今回学んだなかで一番大きかったのは、私が常識だと思っていることに常に疑問符を付けなければならないということでした。
普段東大の文化資源学研究室のなかにいて、当たり前だと思っていることが実はそうではないという、それこそ当たり前のことを実感しました。
日本の学生と交流したり発表をしあったりするだけでは、さほど違いは明確に出てきませんが、海外との交流を通じて、より目に見えやすい形でその違いが感じられ、基本的な用語をきちんと定義することの大切さ、あって当たり前だと思っている概念の不確かさに気づきました。
たとえば私が関心を持っているアートプロジェクトにしても、そもそもアートが社会において見せる様相やその位置づけも異なるなかで、すべての国で一様に定義できるわけがないのです。
これから自分の研究を進めていくにあたって、留意していかなければならないと思います。
②バイエルン州・エアランゲンで飲んだビールが美味しかったです。
Steinbach Brauにて。手前左は高松平蔵さん。 |
実はビールが苦手な私ですが、こんなに美味しいビールがあるのかと感動すら覚えました。
嫌な苦みがなく、フルーティで甘さがあり、軽い飲み口なので、うっかりすると飲みすぎそうでした。
エアランゲンはまさに「魅力的」という形容がぴったりくる、そんな街でした。
レクチャーと市内歩きの案内をしてくださった現地の日本人ジャーナリスト・高松平蔵さんは、エアランゲンの魅力を「なんでもある」と力説されていました。
ある程度コンパクトなまちの中に、生活に必要なものから生活を豊かにするものまで、詰め込みすぎるわけでもなく、ちょうどよく存在していたように感じます。
なんとなく町の雰囲気も明るく、ほかの都市と比べて治安もよいように思いました。
あえて東京でたとえるならば、杉並区のような印象です。実際土地もお高めなようです。
高松さんにお話しを聞き、街歩きをしているうちに、エアランゲンに住みたくなってしまいました。
様々な手配・案内をしてくださった高松さんには心から感謝いたします。
③それから今回ドイツの人に謝らないといけないのは、ステレオタイプを持っていたことです。
知り合いにいなかったからというのもありますが、ドイツ人というと、堅い→他人行儀→冷たい、というイメージを勝手に持っていた節があり、その点は今回特に反省しております。
道を聞けばしつこいほど教えてくれるし(しかし多くが誤りだった)、多くの人に親切にしていただきました。
そういった点で、自分の中にまだまだ未熟な部分が多いなと感じたのも、今回の旅の収穫です。
そして12日、みなさんと同じ便が取れなかった関係で、私は1日早く発ちました。
ガイドブックもなくネットもつながらないので、最終日はベルリンを適当に歩いていました。
適当に歩いていたら現代美術館に行き当たり、現代美術好きな私は吸い込まれていきました。
Hamburger Bahnhof Museum |
てっきりハンバーガーの歴史を展示した博物館かなにかだと思っていました。
そういうのもあっても面白いと思うのですが。ないんですかねハンバーガー博物館。
それはともかくとして、私が魅力を感じたのは、そのゆったりとした空間の使い方でした。
特にギャラリーは、大きな倉庫らしい空間にかなり贅沢に作品が配置されていて、
空間の文脈との関係を大事にする現代アート作品にとって、いい舞台なのではないかなと思いました。
巻きで見ても3時間はかかるので、体力的にはかなり消耗しましたが、最終日ですしちょうどよかったです。
特に気に入った作品 |
最近言語の分かる国ばかり旅していたので、今回ドイツ語の分からなさに終始もやもやして過ごしました。
次に訪問する機会があれば、ある程度ドイツ語を勉強して(せめてメニューを読めるようにして)行きたいです。
(risaia)
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