2014年9月24日水曜日

台湾合宿!

遅ればせながらようやく帰国したM1のRaeです。
以前のブログで予告した内容とは違いますが、先に先月末にゼミ合宿で行った台湾について書こうと思います。
私が台湾で最も印象に残ったのは宝蔵巌、これより前のブログで写真を上げていらっしゃる方たちがいらっしゃるのでそちらもご覧ください。
去年行った韓国のガムチョン文化村とようすは似ていると思いながら、山(?)の中の細い道を辿って行くとアートスペース、演劇空間があります。宝蔵巌には家がいくつもあり、そこには普通の人が住んでいたりカフェがあったり、選抜された芸術家や芸術団体が3ヶ月間住んで(作品製作の義務はない)ゆっくり過ごすためのスペースが提供されたりしています。
私達は台北のみに滞在しましたが、そこでは日本統治時代の建物や、廃墟を再利用して…というのが多かったです。帰国後ガイドブックを見てみても、そのようなところを資源として、少なくとも台北は大分「観光地」化されていると感じました。

実は、欲を言えば先住民の文化の現状を垣間見ることができれば…と思っていたのですが、そんな中昨日の朝日新聞(23日朝刊)で「台湾先住民 観光化の苦悩」という記事を見つけました。
日本でも同じことでしょうが、先住民の宗教儀式であった祭りが観光に使われ本来の意味が薄れてしまっているそうです。それだけではなく、観光で得られた利益が先住民に還元されず環境破壊も進んでいるとか。先住民はオセアニア系で今は山の方に住んでいることが多いそうですが(『図説 台湾の歴史』)、最近ではその半分は都市に出ているそうです。
つまり、あとの半分の先住民の伝統、生活は中々外部の目に触れることが難しい。

当たり前といえば当たり前なのですが、来訪者(旅行者に限らず)である私達の目に触れるところは観光地化された所になってしまうことが意外と多いですね。初めての訪台であった私にとってはそれでも良いというか、むしろ台北の概要を掴めて楽だったのですが…時間がゆるすならば中山堂以外でも「内側」の人の話をもう少し聞けたら面白かったな(宝蔵巌で活躍する芸術団体等)とも、今更ながら思っています。

※中山堂でも、いずれ小規模なオペラをやりたいと言うことでした。台中にできるというオペラハウスといい、台湾のオペラ界はこれからが楽しみですね。

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