2014年9月29日月曜日

初めて大町に行ってきました+α

夏休み中に、初めて大町市に行ってきましたharukoです。実はMengfeiさんと一緒に行ってきました。まだ町から受けた印象が断片的でつなぎあわせられていないのですが、現段階のものを共有したいと思います。

特に今回の訪問は、水に圧倒されたものになりました。まず信濃大町駅では我々はバケツをひっくり返したような大雨に迎えられ、丸福パンへ退避。東京や静岡から集まってきたメンバーには、今日はここで一日過ごすのかな、それも悪くないねという諦めにも似た雰囲気が漂っていました。雨が弱まると、ようやく町中にでて男水・女水の存在に気づくことができました。

もうひとつは、黒部ダムに初めて行ったことです。黒部ダムは、戦後の電力不足解消のために当時の技術を集結させて建設されたダムで小説や映画にもなっていますが、これほどの迫力とは知りませんでした。ダム湖から打ち付けられた水はもはや、液体?個体?気体?建設会社は、我々が通り抜けた関電トンネルのところが熊谷組、ダムアーチ部のところが間組と書いてあります。
殉職者の碑をみて、当時が工事に安全確保がなされなかった時代だったということを改めて思い知らされました。そういえば、先日機会があって葛飾区亀有の郷土資料館に行きましたが、そこでは有志の方による、まちなかアーカイブ展示がくまれており、町の景観のなじみ深いものとしての「煙突」がフィーチャーされていました。日本の発展の象徴としての煙突という、歌も一緒に展示してありました(ところで煙突といえば、足立区立郷土資料館で、来月5日まで「おばけ煙突」の展示をやっているみたいです。)おそらく自分たちの世代には、ダムや煙突=日本の発展・成長の象徴、さらには町のシンボルとはすぐには変換されないのではないかなと思いました。どちらかというと公害・破壊というイメージがつきまとうような。
そのため今回、エネルギー博物館に行けなかったことはちょっと悔やまれます。どのような手法で、どんな内容の展示がなされていたんでしょうか?

最後に、町中で感動したのが、商店街の街角図書館(もはや水、関係ありませんが…。写真は後ほどアップします)。商店街に置かれた段ボールに本を置いてあって、読んだら返してねというもの。このような仕組みが成り立つ人間関係がここにはあるのかなと感じました。
実際に、博物館やタクシーなど、大町のことについて、「探検家がこの付近の蝶を採取した」とか「お願いティーチャーのロケ地である」とか、詳しく話してくださる方が多かった気がします。
商店街は6割くらい開いていたように感じます。しかも、日曜には、日本酒祭りが開かれていてたくさんの人が集まっていました。

書き散らかしてしまいましたが、総じて、大町市では歴史的なものと現代的なものの両方を感じたという印象です。黒部ダムにしても、塩の道博物館にしても、日本史上ここをぬきには語れないというような歴史を感じました。そして、芸術祭やコンテンツツーリズムという新しさも同時に感じました。(haruko)


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