皆が大町の報告をしている中、自分も報告をしなきゃと思いながらも、
今日は久しぶりだった歌舞伎観覧について書きます。
私は歌舞伎を午前の部と午後の部を一日まとめてみる、即ち朝から夜まで歌舞伎の世界を味わう一日を、何があってもかならず一ヶ月に一回は作ってきました。
2009年から1年余りに渡って行われた歌舞伎座での「さよなら公演」の時までは。
でも歌舞伎座が2010年4月、4度目の建て替えへと入ってからは、なぜか歌舞伎への興味も少し減り、平成中村座や演舞場、国立劇場などをまわりながら、ぼちぼち歌舞伎をみるようになったのです。
恥ずかしいですが、特に今年に入ってからは『隅田川花御所染』(於:国立劇場)が初観劇でした。
久しぶりの歌舞伎観劇でもあり、福助さんがメインで出演する演目だったのでワクワクしながら劇場に行きました。
でも、公演時間になっても隣の席を含め、がらんとした劇場内の風景から、なぜか寂しくなり、うまく華やかな歌舞伎の世界に入り込むことが出来ませんでした。
もともと三月歌舞伎公演には客が他の時期と比べ少なめであると国立劇場のMさんから言われましたが、それにしても例年と比べ今年は特に客が少ないような気がしました。
個人的にはその理由について(正かどうか分かりませんが^^;)次のように考えてみました。
まず、勘三郎さんと団十郎さんがお亡くなりになったことで楽しみをなくしてしまったこと(自分がまさにそうですが、かなりのショックを受けた一人でもあります)、四月大歌舞伎(於:歌舞伎座)公演の前にちょっとひいてる状況、またこの時期、東京で国立劇場を含め四ヶ所の劇場にて歌舞伎公演が行っていることで、歌舞伎観客が分散していることなどがあるかなと思いました。
歌舞伎座新開場でもあり四月大歌舞伎のチケット売りはかなり良いらしいですが、個人的には値上がりしたチケットの値段をみて、ふん、と思った次第でもあります。
ともかく、歌舞伎座を含め、歌舞伎界での地殻変動が起こっている(個人的感覚)この時期こそ、歌舞伎界を元気付けるためにも、歌舞伎を支えている人々の力がもっと必要ではないかと思います。
宣伝のようになってしまうかも知れませんが^^;、25年ぶりの舞台でもある通し狂言『隅田川花御所染』をみにいって、次世代を担っていく若手俳優らを励ましてあげてください。
今月26日まで上演します。
http://www.ntj.jac.go.jp/schedule/kokuritsu_l/2012/3116.html?lan=j
また、サントリー美術館にて今月いっぱいまで、歌舞伎座新開場記念展として「江戸の芝居小屋」が展示中です。
http://www.suntory.co.jp/sma/exhibit/2013_1/?fromid=topmv
そこもよってみてください。
私も歌舞伎観劇後、よったのですが、なかなか面白い展示でした。
特に、自分の最近の関心研究対象である「検閲」のつながりとして、当時検閲された歌舞伎台本も展示されていたので、目をひかれました。
(bangulより)
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