2013年2月18日月曜日

The Falling Soldier


先日、 Robert Capaの『崩れ落ちる兵士(Loyalist Militiaman at the Moment of Death, Cerro Muriano, September 5, 1936)』を扱った沢木耕太郎推理ドキュメント「運命の一枚~“戦場”写真 最大の謎」(NHKスペシャル、2013年2月3日放映、2月7日再放送) を見ました。

あまりにも有名でありながら、あるいは有名であるが故に、謎に包まれていた写真に関して呈された推論は、earthshakingで大変興味深かったです。それを踏まえて改めてマグナムの結成を思うと、なんとも言えない気持ちになります。
一方で、あの時代を生きた人達にあの一枚が与えた衝撃を思うと、今更その真偽は取るに足らない事であるとも感じました。あの写真に隠された真実があったからといって、当時の人々が受けた衝撃は消せないし、私たちにとってのCapaはCapaのままです。

そう思うと、写真というメディアのおかれている特異な環境を改めて感じます。

さて、放送された番組は、現在横浜美術館にて開催中の「ロバート・キャパ/ゲルダ・タロー 二人の写真家」展(3月24日まで)に合わせて放映されました。私も是非展覧会に行ってみたいと思います。

そんな訳で、展覧会ウェブサイトのイベント欄を眺めていたところ、CapaのドキュメンタリーやCapa自身が撮影アシスタントを務めた映画の映像上映と並んで、宝塚歌劇団宙組によるキャパの半生を綴ったミュージカル『ロバート・キャパ 魂の記録』の公演記録映像上映というのを見つけました。

全然知らないので素人の第一印象ですが、写真家をテーマにしたミュージカルって珍しくないですか?
そもそも、写真を撮るという行為をアウトプットとしての写真画像に頼る事が出来ないミュージカルの中でどのように描くことが出来るのか、かなり興味あります。
バックスクリーンに写真画像を映すとか?でもそれってちょっと白けますよね。。。
どなたか、この公演をご覧になった方いらっしゃれば是非教えて下さい!
(M.O)

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