皆様おはようございます。
今回、オークションハウスが提供しているサマースタディーに参加しながら、NYの文化施設やギャラリーなど現代美術の今に触れる旅を一週間にて敢行し、無事に帰国しました。
忘れないうちに共有ならびに備忘録として感じた事を複数回に渡り書き留めたいと思います。
【初日】
NYに到着後、長い入国審査の列をくぐり、乗り合いシャトルバスにてマンハッタン市内へ移動。
移動中の車窓は、私が思い描いていた所謂「アメリカ」的なギラギラした感じというよりは、むしろミラノの大通りから一本外れた所の様な趣で、ハイカルチャーの局所的な集中を予感させます。
この日は、日曜日で天気も良く、セントラルパークへの散歩からメトロポリタン美術館(以下MET)へ行きました。METというと古くからの遺産の集積がある「神殿」的美術館といったイメージを持っていましたが、実際には近年、現代美術のコレクションがかなり充実しており、他の美術館にひけを取らない内容でした。
屋上にはThomas Saracenoの作品があり、開放的な場に映えていました。(日本では十和田の常設に入っている他、メゾンエルメスでも展覧会が行われていますので、ご関心のある方は是非)
19世紀から20世紀の西洋美術コレクションは圧巻で、アメリカが如何に当時フランスでは評価の帰趨が定まらなかった作品群に対し並々ならぬ関心を抱いていたのかという事の一端を肌で感じる事が出来ました。(私が見た場所の中ではここが一番混んでいました)全体を通じて、こうした豊富なコレクションが現代美術の首都移転の際の一つの下地になったのだなと感じました。
と言う訳でかなりお腹いっぱいな美術館ですが、印象に残ったのは、南翼を入った瞬間に広がる明るい広間に配された無数のギリシャ・ロマン美術彫刻群と、その隣に鎮座するエキゾチックなアフリカ・オセアニア美術でした。この二つは、正しく美術館の持つある種の神々しさを象徴していた様な気がします。
二日目である月曜日はアート業界の「定休日」なので、その間を縫って活動しているロング・アイランド・シティーへ行きました。
その様子は次回の投稿で。
今から高松にいってきます!
(M.O)
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