秋の小林ゼミは2名のゲストをお迎えしましたので軽くご報告です!
修士論文中のpugrinです。
一人目は、冬季芸術大学講師のダンサー、伊藤キムさん。
コンテンポラリーダンス?なにそれおいしいの?という方でも
「隻眼でアエラの表紙になったひと」と言えばどのくらすごいかなんとなくわかるでしょうか。
とにかく教室に入ってきた瞬間からすごい。
もちろん隻眼(かつボーズ)という出で立ちもさることながら、
オーラがあふれ出してるんです。
ちょっと手でも挙げようものなら、指先からビーム!ですよ。
とにかく、個人的な意見ですが
「自分ははこんなふうに生きてる、
さあこの全身に注目するがいい
そして日常が退屈な毎日の繰り返しだなんて
少しでも思えなくさせてやる」
というような空気を発しているような人です。
いくつかキムさんが関わったプロジェクトの動画を見せていただきましたが、
キムさんが動いた(舞った)瞬間に「いつも」が一変する様子にものすごく感動しました。
特に「おやじカフェ」では、そんなキムさんプロデュースの下
普通の「おやじ」が「おやじ」を笑いに変えて踊る姿に一種の奇跡さえ感じました。
そんな人が大町でどんな旋風を巻き起こすのか?
彼に指導してもらえる冬季芸術大学参加者がうらやましくて仕方がないです。
そして二人目、五井渕 利明(ごいぶち としあき)さん。
もとは公務員でしたが、今はものがたり法人FireWorksにて、
「地方で映画を撮る」活動をされています。
また、NPOを支援するNPO、CRファクトリーの事務局長として活躍されています。
CRファクトリーのビジョンは「すべての人が自分の居場所と仲間を持って、心豊かに生きられる社会」で、そのためのミッションは「居場所と仲間を感じる、あたたかいコミュニティを街にあふれさせること」だそうです。
そのための方策が映画なのであって、決して「田舎の風景を利用して売れる映画を作る」ことではないのです。つまり、「映画ではなく、映画づくりを通してまちづくりをする」ということだと思います。
五井渕さんは、自身の仕事を語る上で、大事なのは「
「信頼は自分の働きで作るもの、一人ひとりが使命を持つこと」
とおっしゃっていました。
人を動かすのは人、1+1を3にするのがイノベーション、とも。
どんなことでも、今自分が何かをすることが、誰かの何かに関わる
その積み重ねで時間が動いていることを、ただの偶然と思わないように生きなければ、
というのが私の感想です。
五井渕さんだけが「特別」「すごい」と思っていては、まるで彼の苦労や努力の瞬間がなかったことのようになってしまいます。
ゲストでお話してくださったことを、わたしたちは「研究の材料」というよりは「自己反省と現状の再確認」のために考え直さなくてはならないのではないでしょうか。
修士論文中なのに、だらだらとすみません。
でもこういうことが、わたしは文化政策だと思います!
ではでは!
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