2014年7月12日土曜日

第2回吉祥寺コミュニティデザイン大賞公開審査会を終えて

先日このブログでも吉祥寺コミュニティデザイン大賞公開審査会についてお知らせをしましたが、今日発表を終えてまいりました。
まず結果を言うと、残念ながら賞(上位4つ)をいただくことはできませんでした。
とても悔しいですが、しかし、挑戦したことは本当によかったと思っています。
何か自分の力を試すことをしたことがあまりありませんでしたが、こうやって一からアイディアを考え、見える形にし、人に伝えるまでの一連の作業をしてみると、何が自分に欠け、逆に自分が何を学んできたかが見えてくるように思います。
また、人に伝えてみた結果返ってくる反応は、本当に勉強になります。

今回の私の発表は、ある文化施設の再建構想でした。
自分なりに資金の調達方法から施設のプログラムまでの提案はなんとかやりきったのですが、それからの集客の問題として、キラーコンテンツの不足を指摘されました。
まさにその通りで、施設がオープンしたとしても、そこに人を集めなければ事業は成り立ちません。
講評の中でも何度か出たフレーズですが、「使う人のことを考える」「使い方を想像する」というポイントが欠けていたと思います。
どうしても大きい枠組みで考えがちですが、ゼミでの取り組みもしかり、「使う人」視点をもっと意識して行きたいと思います。

今回、発表のあと審査委員の方の講評とシンポジウムがあったのですが、そのなかには、これからゼミで取り組んで行くことのヒントがたくさん隠れていたように思います。たとえば、先ほど書いた「使う人の視点」もそうですが、それ以外にもいくつかあったので上げておきたいと思います。

・課題を明確にし、何を解決していくのかはっきりとさせる。(参加も促される)
・古い公共では××だけれども、新しい公共にすると○○になる。
・(既視感のある提案が多い中で)なぜこれまで実現できなかったかを考える。
・善意だけでは人は動かないから、インセンティブを打ち出す。
・都市やまちは最後の資源であり、雇用を生み出す可能性もあるなかで、どのように活かすか。
・その場所にしかない固有のつながりとは何か。
・どこかでやってることをそのまま他の場所でやるのはハコモノをつくってきたことと変わらない。
・場所の特性、その場所にいる人のニーズを捉える必要性。
・自分が生活していて「なんで○◯がないんだろう」という疑問は、大抵他の人も思っていること。

なんだか、文脈もないなかで書き出したので、わかりにくいかもしれません。
ただ、私は、今回のコンペに出したことで、ゼミの取り組みへのヒントをたくさん見つけることができたように思います。
もちろん、自分がこれまで学んできたことを振り返る良い機会にもなり、また、アプトプットもすることができたのですが、それ以上に、他の発表者の方のアイディアや講評を聞けたこと、実際に活動されている審査委員の方々のシンポジウムは本当に勉強になりました。
正直、これを考えている間修論が疎かになってしまい、いろいろと不安もあるのですが、本当にチャレンジしてよかったと思っています。

最後にひとつ。プレゼンテーションの練習がまだまだ足りないということを痛感しました。
事前の練習不足もありますが、もっといろんな場所で経験を積めたらいいなと思っています。

そういえば最近映画も全然観ていないし、美術館も全然行っていないので、そんなこともしたいなぁって。ただの独り言ですが。


(tantaka)

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