2014年7月12日土曜日

羽生パーキングエリア上り線鬼平江戸処

長らく書いていませんでした。
無事修論を提出したMengfeiです。

羽生パーキングエリア上り線鬼平江戸処について、ず〜と書きたかったです。
この間、日光の帰り、渋滞がすごくて、たまたま羽生のPAに入りました。

一月に、乃村工藝社で、指定管理者制度についてのトークから、去年12月オープンしたばかりのこの事例を初めて聞きました。
実際にくると、結構迫力がありました。ちょうど夜で、建物が柔らかい光に照らされて、タイムスリップの感じがしました。中は飲食店とお土産さん、鬼平をテーマした品々が売られています。
羽生PAのフロア・プラン
市場感じの土産処、最近のミュージアムの陳列とほぼ変わりません

こういうレトロの施設、羽生PAはけして新しくありません。
下町風俗資料館(1980)、深川江戸資料館(1986)、江戸東京博物館(1993)、また羽田空港国際線ターミナルの江戸小路「E・DO MARKET PLACE」(2010年)、博物館・資料館から商業施設まで、日本でかなり例があります。
ミュージアムで、モックアップとレプリカを使って、観客が自由に入って、モノを手に取ってみることができるのは、最近ミュージアムに起きている「モノから体験へ」の傾向を反映しています。
商業施設・観光スポットはまた、John Urryが語った「Tourist Gaze」そのものかもしれません。「Tourist Gaze」というのは、ポストモダン社会のなか、本物(authentic)より、消費者・観光客がノスタルジアを好み傾向ということです。

また、この「鬼平江戸処」は、池波正太郎原作の『鬼平犯科帳』という時代小説(1967~)(80年代〜テレビシリーズ化などされていました)から作られています。こういう小説・映画から実際の「世界」を作る例、今まで、Harry Potterがすごく成功した一つの例かもしれません。
どれほど歴史、時代、原作に忠実したことは別として、ノスタルジックな雰囲気が漂っていて、ユートピアである世界はやっぱり魅力ですね。
パーキングエリア側から見る、夜の「鬼平江戸処」
でも羽生というところ、本当はなにがあるか、ただの東京戻りの途中、一息つく駐留所ですぎないかな、とも思ってしまいました。

公式サイト:http://oniheiedodokoro.driveplaza.com/main/index.html

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