2012年5月13日開催のインターゼミに参加させて頂き、どうも有り難う御座いました。
私にとって、修士課程そして小林ゼミに入学して初めての複数大学間のワークショップであった今回、皆様の発表や議論から刺激を受けるとともに、改めて自分自身の研究の在り方や方向性について考えさせられる部分が多くありました。
まず、この度御参加頂いた各大学の先生方及び学生の皆様、並びに運営面で中心となって尽力してくれたM1の二人等、関係者の皆様に御礼申し上げます。
以下、具体的に「運営」と「内容」という二点について簡単に所感を述べさせて頂きたいと思います。
<運営>
「ゼミ中の進行」
司会の先生方のイニシアチブの下、発表時間の若干の長短はあれ、機材のトラブルも無く、インターゼミ中の進行を大きな滞り無く進める事が出来て良かったと思います。
一方ハンドアウト等資料については、他大学発表者で用意が済んでいない方が数名いらした他、部数が足りていない方もいらっしゃった様でした。
「懇親会」
事前に懇親会の人数を把握する事が出来なかったため予算が確定せず、飲食物の手配やセッティング、会計計算等で運営の中心となってくれたM1の二人が、あまり発表やディスカッションに集中出来なかったのは、主催校として仕方の無い事とは言え、少し残念だったかもしれません。
参加者は女性が大半でアルコールよりも食べ物やソフトドリンク消費の割合が高かったと言う事は、次回のこうした懇親会準備において考慮すべき点であると思いました。
また、出欠や会計は完全に分担した方が後の混乱が少ない様に感じました。
「その他」
先生/先輩方から全体的にM1の発言が少なかった、という御意見を賜りましたが、知識不足や遠慮以外の理由として、例えば以下が挙げられるかと思います。
・口頭発表内容を補足するパワーポイントやレジュメ(文章ではなく、図、データ、写真等)が充実していないと、その日初めて触れたテーマに関して議論するのが難しい。
→発表側:他者に伝えるための補足資料の充実
→オーディエンス側:ゼミ日前に発表題目のキーワード等から自分の関心を探し、必要があれば簡単に調べてみる
<内容>
内容については、既に発表者の方々がMLに投稿した感想文でも触れられている事を多く感じました。
「テーマ」
・自分の専門分野と違っていても問題提起の方法が参考になり「面白い」と思えるものもあれば、一方で「そもそもその問題提起/テーマ設定は成り立つのだろうか」と疑問に思うものもあった。後者の「主観的な印象等に基づく問題設定」は、とりわけ自分が関与している団体や施設等を研究対象としている場合に起こりやすい様である。
・何度か指摘されていた「研究目的と手法、あるいは仮説と序論的位置付けの物との混同」は、自分自身も常に注意しておかなくてはならないと思った。
「発表」
・内部での発表ではすんなりと入ってくる部分も、公の場では伝わらない場合がある。
・ある課題について初見に近いオーディエンスにどのように関心を持ってもらうかは、論文作成の際も重要な点である。
「とても個人的な印象」
現在私が携えている問題関心を研究する場として考えた際の文化資源の特色を改めて感じました。その内容は以下の2点です。
・各大学間でのテーマ設定、アプローチの仕方が異なる。その中でも東大文化資源(文化経営)は、文化を「利用」「活用」「マネージメント」すると言う側面に比重を置き過ぎず、正に「領域横断的」である事が、今回のインターゼミを通じて改めて客観視出来た。
・社会人学生が半数以上を占めており、実際の現場の視点や経験を博く応用した的確なフィードバックが返ってくる。他大学は発表者であるM2を中心とした参加者構成ではあったのに対し文化資源はDの方もいらっしゃっていたという事を考慮に入れたとしても、実際、今回のインターゼミで質疑応答の中心となったのは文化資源の方々だったという印象がある。私自身も、自分の研究に閉じこもるのではなく広い視野で文化を捉え、貪欲な好奇心を持ってこのフィールドに参加していくべきだと思った。
以上です。
(M.O)
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