2014年10月25日土曜日

あたり前をつくりだす大切さ ~ホールで安全にすごしてもらうために~

先週、研修として「普通救命講習」を受けてきました。

みなさんも
こういったAEDを
みかけたことが
あると思います
現在では一般市民でも自動体外式除細動器(AED)の使用が許可されており
多くの公共機関で設置されるようになりました。
それは文化施設も例外ではありません。
むしろ一度に多くの人が集まる文化施設だからこそ、
AEDの設置が不可欠ともいえます。
それでも
とっさに正しく使えるかというと、それは日ごろの訓練が必要になります。
私も数年前に自分の施設に設置されたときに研修を受けたきりだったので
今回は復習もかねて講習に参加しました。

そこで一番に思ったのは「今回講習を受けてよかった」ということです。

ホールに勤務をして、たくさんのお客様をお迎えしても
いざというときに適切に対応できるかというと
医師や看護師ではないホールスタッフではできることが限られてしまいます。
もちろん救急車を呼ぶことはできますが
それまでに容体が変化したときに、どこまで対応ができるかは
個人の行動次第です。
そういった現場に遭遇してどれだけ冷静でいられるかはわかりませんが
それでも、
AEDが「見たことのない機械」「知っている機械」になることは
大きいと思います。

今回、あえてこういったことを書いてみたのには
少しだけ意図があります。
どうしても多くの人がホールで働くということは
「コンサートの制作ができる」「裏方としてアーティストとやりとりをする」
といったプロデュース面を強く捉えているように思えます。
それに拍車をかけるように劇場法も制定されて
ますますスタッフの専門性が謳われるようになりました。
しかし、
それはたくさんのお客様が集まるホールの「あたりまえの安全」があってからこそ、
なのではないでしょうか。
安全に使えないホールではどんな事業もできないし、お客様を迎えることもできません。

 
安全に使えるステージ、安心して座れる座席、温度調節されている場内
芸術文化活動の一歩前にある「あたりまえ」について
公共文化施設を考えるにあたって、自分ももう少し目を向けてみたいなと思う
今日この頃です。
(Nobu)

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