2014年10月1日水曜日

台湾の歴史的町並み保存ー2020年に向かう日本は?


台湾ゼミ合宿で特に印象に残ったスポットについて書きます。
前乗りのオプションで立ち寄った「剝皮寮歷史街區」です。
 
龍山寺を訪れた際に周辺を散策していたら偶然行き着きました。
剥皮寮の名前は、清の時代に中国の福州から船で杉材が運び込まれ、このあたりで皮を剥いで加工したことに由来します。
剥皮寮は、日本統治時代に老松小学校の一部として設けられましたが、その広大な敷地面積ゆえ、長い間学校として使用されていませんでした。次第にその場所に店が軒を連ねるようになり、商業地区として栄えたそうです。

台湾の伝統的な建築様式と西洋風のバロック様式が融合した剥皮寮の街並みは、近代までほとんど完璧な形で残ってきました。その一方で、老松小学校の老朽化に伴い、剥皮寮にも改築の話が持ち上がります。周辺住民からの反対もあり、台北市政府は1988年よりこの歴史的な街並みを保存し台北の歴史教育の中心とするべく動き出しました。2009年に回収保存工事を終え、剥皮寮の中心的スポットである台北市郷土教育中心も設立されました。

最近では映画のロケ地となったことにより注目度が上がり、かなり多くの人が訪れるようになったそうです。
実際私たちが散策している最中にも、カメラマンとモデルさんがスナップ撮影を行っていました。
それほど、統一されたレンガ造りの軒先が美しく、どこかノスタルジックな雰囲気も漂う地区でした。

歩いていると何人かの人が作業している部屋がありました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
のぞいていると、中に入って見ていいよと促され、展示の準備の様子を見学させていただきました。
展示内容は、障害のある方の手仕事に関するもの。
訪れたときには他の活動は見当たりませんでしたが、いくつもの部屋の利用が広く開かれているようです。











こんな可愛らしい壁画もひときわ目を引きました。

日本では今後、東京オリンピック開催に向けて再開発が進むことと思います。
そのなかで、多くの美しい建物や景観が失われていくのではないかと私は危惧しています。
こうした歴史的建築物の保存と新しい活用方法の開発は、実は急務なのではないでしょうか。

 
 
 
 
 

最後に、台湾で最初に食べた衝撃と戦慄のかき氷のお写真。
その名も「Black Humor





                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          


 

「台北ナビ」剥皮寮http://www.taipeinavi.com/miru/136/
「旅々台北」【奇跡的な遺産 剥皮寮歴史街区】http://www.tabitabi-taipei.com/more/2011/0225/index.php

(risaia)

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