ふくらはぎぱんぱん事件で名を馳せたrisaiaです。
小林ゼミで関わっている長野県大町市を8月1~3日に訪問しました。
私にとって初めての大町訪問で、どきどきでした。
というのは、先生や先輩方は大町を複数回訪問していらして
大町の空気に触れたうえで議論を展開していらっしゃるのに、
私は入手できるデータや情報からしか大町を見ていません。
そんな状態でゼミに参加して、分かったような意見を言ってきました。
バスに揺られながら大町が近づくにつれ、
それまで一種大町を架空のまちとして捉えてきた節があること、
それを恥ずかしく申し訳なく思い、大町の人に顔が向けられない、
そんな思いがじわじわ湧き起こってきたのです。
その思いをある程度解決する足掛かりになったという意味でも
今回大町を訪問してその空気を感じることができたのは
有意義な、そして不可欠な経験であったと思います。
最も印象的だったのは二日目の宴会でのことです。
大町のアツい人たちが少しずつ宴会に加わっていきました。
文化による大町の振興について、引っ張っていくメンバーで意気投合し、
大いにフィーバーする様子を見て、このまちの未来は明るいと感じました。
以前ゼミで「大町の文化資源は何だと考えるか」という課題がありました。
私はそこで、自然や文化施設に加え「Kさんら積極的な市の職員」と書きました。
どんなに素晴らしい文化資源を持っていても、外の人間だけが頑張っても、だめです。
最終的には、問題意識を持ち熱い思いで動ける内部からの力がないかぎり
文化による豊かなまちづくりを標榜しても、意味のないものになると思います。
目の前に「なにか仕出かしてやろう」と意欲を燃やす大町市民が集い、
思いを語り合う様子に、私は純粋に感動し「これなんだな」と噛みしめました。
こんな熱い現場を眼前に見たのは初めてで、それだけでも得たものは大きかったです。
病院職員のOさんがおっしゃっていたように、
盛り上がってもそれをどう具体的なうねりにつなげていくかが最大の問題です。
燻っている人に火をつけ、少しずつ輪を広げていくことが当面の課題だと思います。
…とここまで書いてまいりましたが、逆行する思いもまた私の中にあります。
二日目早朝のひとり散歩で、時間がゆっくり流れる沈黙の森の中で、ふと悟りました。
大町全体を一括りにするわけではありませんが、
大町には大町の時間の流れがあるし、大町の価値観がある。
そこによそ者が踏み込んで、文化による地域活性化を唱えることに
果たしてどれだけの根拠が与えられるのか、という疑念です。
多くの人にとってそれは、余計なお世話なのかもしれません。
大町のことはまだよく知りませんが、私の地元山口県柳井市で同じ状況になった場合
「そんなんやらんでもええのにから。興味ある人は広島でも行くじゃろ」
という声がたくさん聞かれることが容易に想像されます。
このゼミでやろうとしていることって何なんだろう。
なんだかよく分からなくなってしまった朝でした。
※写真は2枚とも八坂の明日香荘周辺。二日目早朝撮影。
(risaia)
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