こんにちは、文化資源古株・2005年度入学6期生のmihousagi_nです。
育児休学も挟んで今年度末で晴れて満期退学、
博士論文早く出したいんだけど時間に追われる今日この頃です。
先日、
今年修士論文を提出するM2の方と研究室でおしゃべりしていて、
重要度の割に知られていない情報らしいと感じたので、ブログに書いてみることにしました。
内輪の話で恐れ入りますが、
これから文化資源を受験したい!と思う方にも、
関係ない話ではないかと思いまして。
何かというと
「文化資源学の博士課程への進学は簡単ではない」ということです。
外部からの博士課程受験者の合格者も、
研究室発足からこれまでの累計で、
片手で数える程もいなかったりしますが、
(そうした事情もあってか?学生の中には
他所で修士号を取った後に修士課程を受験してきたダブルマスターの方もいたりします)
今回話題にしたいのは、
文化資源の修士課程から博士課程に進学を希望する、
いわゆる内部進学の場合です。
私も他の大学院をよく知らないのですが、
大学や専門分野によっては、
修士論文は中間試験的な位置づけで、
ちょっと出来が悪かったらもう1年M3をやる場合もあるけど、
希望する学生は基本そのまま博士課程に内部進学、
というところもあるみたいですね。
文化資源学研究専攻博士課程は、そうじゃないです。
少なくとも入学以来これまで、
私が大学院試を観察してきた限りでは。
もちろん年度によってバラツキはありますが、
これまで眺めてきた感覚では、
内部進学希望者のうち、
実際に審査を経て進学を認められるのは半分以下です。
特に人数の多い文化経営はその傾向が顕著です。
まったくの私見ですが、
これは文化資源に学部がない、学部生がいないことも関係しているような気がします。
学部から大学院に進学する場合に先生方がチェックするような事項が、
修士課程から博士課程に進学する時点で、改めて問われているように思えます。
こいつは自分で問題意識を持って研究を進めていけそうか、
その能力があるか、根性があるか、見込みがあるか、などなど。
要するに、修論を出せば博士に行ける、という世界ではありません。
修論の内容、端的にいえば質が問われます。
個人的には、
博士課程進学を希望する場合、
希望がかなわなかったときの身の振り方をどうするか、
全く考えずに博士課程を受験するのは無謀だと思っています。
ちなみに私は、
口頭試問から合格発表の日まで、
落ちたらどうやって就職活動をするか、
ひたすら段取りをシミュレーションしていました。
小心者なので、発表当日は、
受かったらどうする、落ちたらどうする、と
場合分けして、自分の予定を細かく計画していました…
もちろん、修士論文を撤回して留年、
もう1年M3をやって再挑戦という方法もあります。
が、文化経営でそうやって3年目で進学を決めた事例は、
これまで御一人しか知りません。
もちろん、私が知らないだけかもしれませんが…
もう1年かけたからといって、必ず受かるものでないことだけは確かです。
文化資源学研究室は、知的刺激のあふれる楽しい空間です。
修士論文は、そこで過ごした2年間(※社会人長期履修の場合は4年間)に
学んだこと、考えたことの集大成です。
文化資源生活の経験や思い出を胸に、修士号という証を持って、
次のステージに進んでいくわけです。
修士課程の次のステージとして博士課程に進学するにあたっては、
「修士課程の勉強や研究が楽しかったからこれからもここで学びたい」というだけではなく、
文化資源学という発展途上の学問の名の下に、
いっそう研鑽して研究に取り組めるかどうか、
その姿勢とか能力とか素養とか覚悟といったものが、問われているのではないかなと思います。
まだ修論提出まで1カ月ちょっとあります。
提出直前の追い詰められた1カ月は、
その分伸びしろも大きい時期です。
受験される方もそうでない方も、
全力でがんばってほしいなと思います。
修士課程入試は伸びしろ採用、
博士課程入試は根性採用だったと思うので、
博士論文では研究者として知的に評価されたいと思うmihousagi_nでした。
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