修論執筆中のはずが、何故か投稿するNです。
今行っている研究に際して、将来必ず行くことになる街、ポーランド南部のKrakówに関する話題です。この場所はたとえて言うならば「首都ワルシャワが東京、クラコフは古都京都」といったところ。
そのクラコフがこの度UNESCOの創造都市ネットワークの一つである文学都市に選出されました。
古くから学術都市であったこと(国内最古のヤギェウォ大学は1364年創設)、ノーベル文学賞受賞者が暮らしたこと(チェスワフ・ミウォシュやヴィスワヴァ・シンボルスカ)、出版や文学活動が盛んであることなどがその理由であるようです。
ちなみに私の研究対象である劇作家もこの街が国内における活動場所でした。
但し、この街は最近のある調査で「EU内で三番目に大気汚染がひどい街」と報じられた場所でもあります。問題となっているのは世界文化遺産にもなっている中心部ではなく、おそらく郊外。
南部は昔から工業地域であり、林立する工場や発電所が影響している模様。
長期的に見れば自然エネルギーへの転換が望ましいですが、それよりも現状維持の方が現実的なのだろうとも感じます。ドイツ並みの面積とはいえ、経済的にはそうではありません。
今週のゼミで先生から「ドイツから物価の安いポーランドへ、人々が国境を越えて買い物へ行く町」のことを聞いたときにそう思いました。
(N.N.)
追記:Krakówを日本語訳の慣例に従いクラコフと読むべきか、クラクフと読むべきか(óは「う」の音です)、自分の中で時々ごっちゃになります。
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