2013年7月11日木曜日

コラボとリミテッドエディション

突然ですが、こちらをご覧下さい。

160年前にNYで創業した天然由来成分配合が売りのアポセカリーであるキールズ(Kiehl’s)とアメリカ人アーティスト、ジェフ・クーンズ(Jeff Koons)のコラボです。
クーンズの作品画像をあしらったリミテッドエディション、2010年のホリデーコレクションとして発売され、その純益の100%($200,000を上限として)がICMEC(International Centre for Missing & Exploited Children:行方不明や搾取された子どものための国際センター)の活動のためにクーンズ・ファミリー・インスティチュート(The Koons Family Institute on International Law & Policy)を通じて寄付され、子供達のより安全な毎日を保証するための活動に活かされた、とのこと。

クーンズはイタリアのポルノ女優で国会議員にもなったチチョリーナ(Cicciolina:Ilona Anna Staller)と結婚したものの後に離婚、チチョリーナが息子を連れてアメリカを去ったため親権を巡って長く争ったという経緯があり(クーンズ側はそれを「誘拐(abduction)と表現しています)、それ以来子供達を守る活動を熱心に支援してきました。
キールズも長年、子供を支援するチャリティーをサポートして来たということもあり、このコラボレーションに至った様です。 パッケージに採用された「セレブレーション」シリーズはクーンズの代表作であると同時に、丁度息子の親権を巡って争っていた時期に手がけた作品だそう。

ネオ・ジオの看板作家であったクーンズのキッチュな作品と天然素材志向の調剤薬局の製品の相性がとても良いという風にも見えませんが、アーティストの社会活動面がフューチャーされこの限定商品販売に至っていると言えます。
いずれにせよ有名だしラベルでの見栄えもするから採用し甲斐があるのだと思いますが、キールズユーザーでもないのでその辺のブランドイメージはよくわかりません。


日本では、アーティストの社会的・政治的思想というのはあまり全面的に話題になる事は少ないかもしれないなあとふと思いました、有名なのはオノ・ヨーコくらいでしょうか。
詳しい方、是非教えて頂ければと思います。
(M.O)

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