2014年2月4日火曜日

初体験!

久しぶりの投稿です。M.Hです。
先日、オペラデビューしてしまいました!
あまり大きな声では言えないのですが、2○年間オペラは一度も観たことがなかったのです。
イギリスにいた頃はシェイクスピア劇やミュージカルばかり観ていて、オペラは漠然と「敷居が高いもの」と意識していたように思います。
 
 
オペラ初鑑賞の演目は藤原歌劇団の公演、ロッシーニ『オリィ伯爵』。
鑑賞前に予習をしようと、図書館でオペラ入門という本を読んでみるも
、、、、、演目がない!!!!
どうやらマイナーな演目らしいのです。
どうしよう、私にもわかるのか!?
そんな不安を抱きつつ、東京文化会館に向かうと、
公演1時間前には作品紹介が行われていました。
 
ほっと安心するも、話を聞いてもよく分からない。
 
 
オペラを全く見たことがないので、専門用語を聞いてもぴんとこないのです。
登場人物の名前も、いまいち頭に入ってこない。
 
 
どうしよう。。。
 
 
軽くパニック状態でしたが、初めてなのだから、とりあえずその空間を楽しもう!と開きなおりました。
 
公演自体はフランス語上演で、日本語字幕が表示されていました。内容は非常にシンプルなものだったので、テーマについてというよりは、歌手の歌声を堪能した3時間でした。
 
歌を通じて表現するエネルギーや楽しさが舞台から伝わってきて、こちらも気分がよくなるものです。気付くと体がゆらりゆらりと自然に動いていました。
劇場には様々な年齢の方がいて、みなさん思い思いに作品を楽しんでいたように思います。
いつも歌舞伎をみている私にとっては「○○屋!」ではなく、「ブラボー!!」の掛け声がとても新鮮でした。
 
配布された公演のチラシに目を通すと、私が想像していた以上に多くのオペラ作品が上演されていて、日本におけるオペラのひろがりを感じました。
修士論文を執筆する際、明治・大正時代の芸能雑誌に目を通す中で、当時、日本にオペラやクラシック音楽を普及しようと帰国し、活躍した日本人演奏家、オペラ愛好者の存在が印象に残っています。明治期に、東京音楽学校でオペラ作品が上演されて以来、海外からの受容とともに、日本人による創作活動を意図した試行錯誤を繰り返し、日本のオペラ文化は独自に展開してきました。
 
その中で、オペラという文化を支えたものは何であったのか。
現在のようなクラシック・オペラファンが増えたきっかけを作った要因は何だったのか。
そして、これから日本のオペラはどのような道を辿るのか。
 
まだまだ未知の世界ですが、今後少しずつオペラに関する知識を深めていきたいと思います。
 
M.H

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